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11月11日、次世代を担う若者の防災意識の向上を目的としたフィールドツアー(主催:大分大学減災・復興デザイン教育研究センター)が開催され、高田高校の生徒や大分大学の学生などが参加しました。
この災害では、下校中の児童と引率していた桑野訓導が増水した長岩屋川の田口橋を渡る最中、突如流れてきた大木が橋脚にぶつかり、田口橋もろとも濁流にのまれ犠牲となりました。
生徒たちは、当時の事をよく知る井和丸さん(94歳)の話しをメモを取りながら熱心に聞いていました。
また、桑野訓導と児童が遭難した現地に建立された顕彰碑を見学した後、長岩屋川上流でドローンを飛ばし、長岩屋地区の地形や地質の特性について学びました。
桑野訓導の顕彰碑が自然災害伝承碑として登録され、国土地理院のホームページ<外部リンク>で公開されています。
その後、真玉海岸へ移動し、明治26年10月に発生した台風第2号の高潮により高田地区や真玉地区で家屋、田畑の流失や洪水による犠牲者が多数発生したことが文献や石碑に記されていることや、高潮災害に備えた対策について学び、粟嶋公園では、南海トラフや周防灘断層を震源とする地震や津波のリスクについて学びました。
フィールドツアーの振り返りや災害多発時代を乗り越えていくための防災・減災について考えるワークショップを行い、令和6年1月28日に豊後高田市中央公民館で開催される減災シンポジウムで減災社会への提言を発表します。