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1月13日、国指定名勝「中山仙境(夷谷)」、県指定史跡「六郷山夷岩屋の寺社境内」の構成文化財「六所神社」で、地元の方々と消防団による防火訓練が行われました。
これは、1月26日の「文化財防火デー」の取り組みの一環として、毎年実施している防火訓練です。
六所神社の裏山から炎があがっているのを参拝者が発見し、報告を受けた宮司が関係機関に通報、鐘を鳴らして地区住民に火災を知らせました。
知らせを受けた住民たちが集まり、消火器での初期消火や重要物品の搬出を手分けして行いました。
その後、消防団と消防本部が到着し、消火活動および延焼防止の火災防御活動が行われました。
訓練終了後、講評にあたり河野潔教育長から、「新しい年を迎え、能登半島の震災がありまして、非常に心を痛めているところですが、本市におきましても、いつ災害が起きてもおかしくない状況でございますので、改めて防災意識を強く感じたところです。六所神社は豊後高田市の宝であると同時に国の宝でもあります。私たちは、この宝をしっかりと保存・保護して、次の世代にバトンを渡していくという大きな責任がありますので、皆さんと共にしっかりと共有したいと思っています」とあいさつがありました。
最後に、六所神社を代表して榎本淳一宮司から、「災害は時と場所を選びません。国の名勝という名誉ある指定をいただいていますので、これを預かるものとして、神社の役員等の力をいただきながら、災害がないように努めていますが、万が一の有事の際は、皆さま方のお世話になりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。本日は良い訓練ができたと思います。ありがとうございました」と謝辞がありました。
豊後高田市香々地の夷地区で霊仙寺・実相院とともに並び、かつては夷岩屋の境内の中心的な区画であったと推定されている六所神社。
現在は神社となっていますが、周辺には夷岩屋の講堂があったと考えられる礎石や僧形の磨崖像など、寺院だった頃の名残が残されています。
六所神社は県指定史跡「六郷山夷岩屋の寺社境内」の一部であり、国指定名勝「中山仙境(夷谷)」の構成要素文化財でもあります。
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