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令和7年8月17日、新栄地区にある「大原古墳」で、別府大学文化財研究所主催で学術調査現地説明会&発掘調査体験会が行われました。
大原古墳は、令和3年度から別府大学による学術発掘調査が行われており、調査によって、古墳の形状や築造年代、鏡や多数の埴輪片などの出土遺物が明らかとなっており、今年9月には調査が完了する予定とのことです。
当日午前に開催された調査成果を紹介する現地説明会では、初めに、同大学の玉川准教授から調査の目的、調査によって分かった古墳の形は25m四方の方墳であること、古墳は4世紀末から5世紀初頭にでき、多数の埴輪が出土したこと、小型の鏡や鉄斧が出土したことなどが説明されました。
その後、発掘しているトレンチと呼ばれる調査区ごとに、大学院生が墳端(ふんたん)と呼ばれる古墳の端の形の説明や、埴輪、石棺などを詳しく説明し、参加者からは「埴輪の種類は?」「石棺に色を塗ったのは防腐剤なのか?」「石棺の石はどこから来たの?」など多くの質問がありました。
最後に、出土した珠文鏡という鏡や鉄斧、多数の埴輪などを一つ一つ説明し、参加者は興味深く聴き入っていました。
午後からは、小学5・6年生対象の発掘調査体験会が行われ、小学生2名と保護者1名が参加しました。
始めに、玉川准教授から大原古墳について説明を受け、トレンチ(調査区)を見学した後、早速、発掘道具をもって、トレンチ内に入りました。
大学院生から、道具や発掘方法の説明を受けた後、参加者は慎重に土を削る発掘に挑戦しました。
固い土に苦戦しながらも、参加者全員が埴輪片の発掘に成功し、遺物のあった箇所に目印となる赤い旗を指することができました。参加者は普段できない貴重な体験を楽しんでいました。
・別府大学による「大原古墳」学術発掘調査~出土品から古墳時代を知る~
・別府大学「大原古墳」第2次発掘調査~小学生も体験しました~
・大原古墳学術発掘調査の現地説明会が開催されました
今回取材した様子を市民チャンネル『週刊ニュース』で放送します。
ぜひご覧ください♪
放送期間:令和7年8月20日(水曜日)~8月26日(火曜日)
※放送日時は、予告なく変更する場合があります。
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