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持続可能な減災社会の実現に向けて~減災シンポジウムin豊後高田市が開催されました~

ページID:0022509 更新日:2024年2月1日更新 印刷ページ表示

1月28日、中央公民館で大分大学主催の「減災シンポジウムin豊後高田市」が開催されました。

シンポジウム全体像

シンポジウムの司会は、高田高校の放送部の生徒が行い、『過去の災害にまなび、実践的な取り組みにつなげ、豊後高田市の減災社会をつくる』をテーマに、発表やディスカッションが行われました。

司会をした高田高校放送部の生徒

参加した多くの方

大分大学北野学長あいさつ

北野学長

能登半島地震で犠牲になられた方へ参加者全員で黙とうを行った後、大分大学の北野正剛学長からの「地域の住民、特に次世代を担う若者世代は、大規模かつ、多様化・複合化した自然災害の発生を念頭に、防災や減災に関する課題として対峙し、これからの災害多発時代を乗り越えていかなければならなりません。本日のシンポジウムが、過去に地域で発生した災害の歴史から地域防災の特性を理解し、多様な災害への備えや課題についての議論を通して、地域の防災力向上と減災社会構築に向けての取組を加速させていく原動力となることを願っております」とのあいさつでシンポジウムが幕を開けました。

第1部「災害を学ぶ」

鶴成悦久教授から「豊後高田市における災害リスク」の発表

鶴成教授

大分大学減災・復興デザイン教育研究センター所長の鶴成悦久教授から、「南海トラフ地震」や「周防灘断層帯」など、本市の災害リスクについて解説がありました。
また、九州北部豪雨でのアンケート調査結果をもとに、避難したきっかけは「家族や地域の声かけ」であったことが紹介されました。

各機関からの減災トピックス

次に本市を含む4つの機関から発表があり、市役所防災対策室の高橋室長は津波災害計画区域の指定・中小河川ハザードマップについて説明。南海トラフ地震では最短3時間で津波が到達、周防灘断層帯の地震では最大震度6強、最大約3mの津波が最短13分で到達するなど警戒を呼び掛け、また、近年の気候変動に伴う災害の激甚化、頻発化を受け、桂川・真玉川・竹田川・寄藻川以外の中小河川を対象とした中小河川ハザードマップの作成について説明を行いました。
続いて、大分県生活環境部防災局防災対策企画課の稲實尚哉さんから「大分防災アプリ」について、気象庁大分気象台観測予報現業班員の佐藤令於奈さんから「キキクル」の使い方の説明、国土地理院九州地方測量部測量化の成澤綾さんから国土交通省 地理院地図とハザードマップポータルサイトについての紹介がありました。

関連リンク

​​第2部「実践的な避難計画に向けて」

大波多さん

市防災士協議会理事の大波多かをるさんが「実践的な避難計画に向けて」と題して、防災士になろうと思ったきっかけや昨年10月1日に真玉地区で行われた避難所開設・運営訓練での課題などの発表を行い、女性防災士としての視点から、様々な人が安心して過ごせる避難所運営に向けて「男性と女性が協力し合って運営を行うことがとても大切」と呼びかけました。

関連リンク

第3部「若者からの提言」

第3部 全景

大分大学の学生3人と高田高校の生徒10人が、共同で減災社会への提言を行いました。
初めに、昨年市内で行われたフィールドツアーの様子が動画で紹介され、ワークショップで議論した「減災社会実現のために何をしていくべきか」について、景観、避難、多文化、情報、住宅の5つの分野に分けて発表しました。

高校生発表の様子

■関連リンク

第4部「市民参加によるディスカッション」

ディスカッションの様子
「住みよいまち豊後高田の防災・減災」をテーマに、次の方々が参加したディスカッションが行われました。

■ディスカッション参加者
・パネリスト
佐々木敏夫市長
濱めぐみさん(市民代表、市防災士協議会)
阪下美里さん(市民代表、市防災士協議会)
松尾月姫さん(高田高校2年生)
・ファシリテーター
戸部眞輔さん(NHK大分アナウンサー・防災士)​
​・コメンテーター
三谷泰浩教授(九州大学大学院工学研究院附属アジア防災研究センター教授)
・コーディネーター
鶴成悦久教授

また、今回は、会場に来られた方全員がクリッカーと言われる端末を使ってアンケートに参加し、アンケート結果はその場で集計・共有されました。

クリッカー

(クリッカーを使った4つのアンケート)
(1)ハザードマップより、お住まいの地域で想定され地震や津波、洪水・土砂崩れなどを確認していますか?
(2)食料や水、ラジオやバッテリーなどの非常用備蓄品や家具の固定、耐震など災害に備えた対策は十分ですか?
(3)能登半島地震前に、指定避難所での避難生活を考えたことはありますか?
(4)自助や共助に求められる対策として特に重要になる取組みについて

アンケート結果

各アンケート結果をもとにした戸部アナウンサーからの問いかけに、パネリストが自分の状況や経験をもとに発表し、コメンテーターの三谷教授からはアドバイスがありました。
まとめとして、コーディネーターの鶴成教授が「住みよいまちづくりにおいても、減災においても、やはり人と人とのつながりというのが非常に重要」と締めくくりました。

​佐々木市長が閉会あいさつ

減災シンポジウムの次回(令和6年度)開催地の国東市の村岡修一総務課長からあいさつがあった後、佐々木市長から「自然災害から我々は避けて通れない、そういう意味でしっかりとした対応をしていきたいと思っております。本日のシンポジウムにご尽力をいただきました皆様方に厚くお礼を申し上げます。ありがとうございます」と会場の皆さんに向けて閉会のあいさつがありました。​

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