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10月10日、長崎鼻の「不均質な自然と人の美術館」前の広場で花使いライブ「龍神花祭」が開催されました。
このイベントは、「東アジア文化都市2022大分県 アジアに響け芸術の鼓動 第24回大分県民芸術文化祭」の参加行事として、「里山を守りともに生きる会N.E.W.B.H.(ニューブ)」主催により行われたもので、今回で2回目の開催となりました。
長崎鼻を舞台に、厄災を飲み込み力尽きた龍神が、「音(ね)ねの行者」と行者衆による薬師の祈りと「供花菩薩※2」の花の祈りにより、再び天に戻っていくという創作民話を朗読者が語る中、優美な演奏と花草使い人の花生けを融合させた演出と照明により、幻想的な空間を創り出していました。
※1「音ねの行者」は海岸の洞窟で修行をする修行僧で薬師の力を持つ ※2「供花菩薩」は植物全般を庇護し慈しむ仏様
今回のイベントの主催者であり、花草使い人を務めた阿南妙和さんは「花には癒しがあり、祈りの思いがあります。不安定な世の中なので、今回は皆さんの祈りも入れたいと思い、来場者の方にもお花をモニュメントに飾ってもらいました」と花ライブの趣旨について話してくれました。
10月8日~10月10日までの3日間、ライブ会場となる美術館前には「祈りのモニュメント」が設置され、来場者による献花が行われました。
花材は、市内の生産者の方から提供されたものや主催者阿南さんのご自宅に咲いている季節の花々です。
また、同時開催として10月9日~10月10日の2日間、「ナチュラルだけど、盆栽」も同美術館横で行われました。
主催者の松田華佳さん(宇佐市)は「盆栽は、自然にあるように人が手を加えて創っていくものです。普段、盆栽に触れることのない人にも見てもらい、知っていただく機会になればと思います」と今回の出展について話してくれました。