英語を通した貴重な体験　＝戴星学園　学びの21世紀塾水曜日講座＝

ページID：0002906 更新日：2022年10月25日更新印刷ページ表示

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　7月7日、小中一貫校戴星学園（小田豊昭学園長）で、海外で脚本家・翻訳家として活躍する阿部のぞみさんを講師に迎え、7年生（中学1年生）の「学びの21世紀塾」水曜日講座（※）として英語の授業が行われました。

　阿部さんは、イギリス在住で、昨年、実家のある市内大力に一時帰国するさなか、新型コロナウイルスの影響により戻ることができず、1年半にわたり市内に滞在していました。本市居住中に戴星学園からの依頼により水曜日講座の講師として授業を担っていましたが、近くイギリスに戻ることが決まったため、この日が最後の授業となりました。
　今年度の水曜日講座も、新型コロナウイルスの影響により中断することがありましたが、阿部さんによる授業は合計8回行われました。その成果として、最後の授業では、阿部さんと海外のプロのイラストレーターが作成したアニメーション動画に、生徒が声優として英語で声を吹き込んだ作品が披露されました。

　台本は、地元の浜田神社を舞台に、くにさき地域の「鬼文化」からヒントを得て阿部さんが作成したもので、生徒たちは、英語のセリフをそれぞれ自宅で練習し、学校で録音。この日披露された作品は、阿部さんが生徒の音声と日本語の字幕・音楽を挿入し編集したものです。
　全員で作品を見終え、阿部さんは「みなさん短い期間にとっても頑張ってくれました。greatです！」とこれまでの取り組みを講評しました。
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　そのあと、授業の最後のテーマとして、生徒は自身の将来の夢について英語で発表しました。
　発表の前の5分間、練習の時間が設けられ、隣の席の生徒と練習したり、タブレットやノートに書いた英文を確認したあと、ひとりひとりが順番に教壇にたち、クラスメイトを前に「大工になりたい」「人生を楽しみたい」「美容師になりたい」など自分の将来の夢を、大きな声で発表しました。

　阿部さんは「夢を叶えるために、いろんな人に発表（話す）することで夢をかなえる確率が高くなります。自分の夢について、今日のようにたくさんの人に話して、夢をかなえてください。皆さんの夢が叶うことを願っています。」と話しました。
　授業の終わりに、生徒から「短い期間でしたがご指導ありがとうございました。この作品は私たちのとても良い思い出になります。ありがとうございました。」と阿部さんにお礼の気持ちが伝えられました。

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　小田学園長は「新聞の記事で阿部さんが紹介されていたのを見たことがきっかけで、地域に素晴らしい方がいらっしゃるのを知り、英語の講師依頼をしました。短い期間でしたが、生徒たちは貴重な体験をさせていただきました。」と今回の授業について話してくださいました。

　阿部さんは「将来、世界に出ていくことを想定し、飛行機に乗った時など、"実際に使う英語"を授業に取り入れました。地域の皆さんが温かく受け入れてくださったことに感謝しています。鬼を『優しい存在』とするその文化に惹かれ、また地域の皆さんに恩返しとして、鬼の話を作りたいと思っていました。今回その思いを達成することができてうれしく思っています。」とやさしい笑顔で話しました。

　今回制作された作品は、再度音楽やイラストの仕上げが行われたあと、動画として阿部さんが学校に提供してくださる予定となっています。また、プロの声優さんが出演するバージョンも同時に作成中で、完成次第、YouTubeで公開される予定とのことです。