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7月12日市内の中学1年生を対象にした「認知症サポーター養成講座」が、小中一貫校の戴星学園で開催されました。学校公開日にあわせて開催された本講座には、地域の方々も含めた約30人が受講しました。
6年後の2025年には、65歳以上の5人に1人が発症するとも言われる認知症。現在、市では、地域や職域・学校などで認知症の基礎知識について学ぶ「認知症サポーター養成講座」を市内各地で開催しています。
講師となるキャラバン・メイトとなったのは、千嶋病院看護師の竹本章子さん。参加者は、初めに啓発DVDを視聴した後に、竹本さんの説明で認知症基礎知識を座学で学びました。物忘れとの違いは、記憶自体を忘れてしまうこと。例えば、朝ご飯を食べたこと自体忘れてしまうそうです。竹本さんは「接し方の心構えとして、驚かせない、傷つけない、指摘しないなどが大事。声かけのポイントは、まず、その方の視界に入って話しかけることです」と説明し、実際に市職員と接し方の寸劇を熱演しました。
その後、生徒たちも行方不明になった患者さん役と、捜索して発見した役に分かれて、驚かせない正しい接し方を実践しました。
講座を終えて、川口祐樹さん(7年生)は「身近でこうした事例が起こったときには、今日学んだことを生かして、助けようと思いました」、吉開琴さんは「(認知症が)身近な病気と分かりました。困っている人を助けたいと思いました」とそれぞれ感想を発表してくれました。
現在、市内の認知症サポーターは3,782人まで広がりをみせています。
本市は、H29年度に人口5万人未満区分の自治体として、年間の「認知症サポーター」養成数が全国1位となり表彰されています。
住み慣れた地域で安心して暮らし続けるため、本年もこうした講座が各地で開催されます。
(市HP)認知症サポーターになりませんか?