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1月20日、市内香々地三重地区(夷谷)の荒谷湧水地で「寒晒しそば」の浸水式が行われました。
寒晒しそばとは、寒中に清流などで1週間程そばの実を浸けて、天日干しで寒風に晒し、乾燥させた玄そばを挽いて打つそばのことです。
一年で最も寒い“大寒”の頃に浸すことで余分なアクや渋みが抜け、甘味と風味が増し、舌ざわりが良くなるといわれています。
地元三重地区の関係者で組織する「香々地Mieデザイン会議(板井俊作会長)」が、地域の活性化として始めた「寒晒しそば」は、(1)地元で収穫されたそばのみを使うこと、(2)栽培期間中は農薬を一切使わないこと、(3)天日干しで乾燥させること、この3つを基本として作られ、九州で唯一と言われるほど、大変希少なそばです。
この日は、香々地Mieデザイン会議関係者のほか、香々地中学校(明石哲也校長)教員と生徒など約20人が参加し、神事を行った後、全員が見守る中、同会の板井会長により、そばの実が湧水地の清水に浸されました。
浸水作業を終えた板井会長は「最近は暖かい日が続いていたので心配でしたが、週明けには寒波が来るそうなので、それに期待しています。今後もここ(夷)でしか味わえない希少なそばとして、活動を続けていきたいです」と話してくれました。
今回浸水したそばの実は、1週間ほど浸され、天日で2週間ほどかけて乾かした後、製粉され、地元香々地中学校でのそば打ち体験や3月中旬に開催されるイベント(日程は調整中)で実食、販売されます。
「夷谷温泉」※詳しくは画像をタップ