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中山仙境(夷谷)は国の名勝に指定されています
いにしえの霊山に立って岩峰群を見下ろせば、季節に色めく2筋の谷の風景が1つに合わさってゆく「中山仙境(夷谷)」について、平成30年10月15日(月曜日)の官報告示により、正式に『国の名勝に指定』されました。
かつて「大魔所(悪魔や魔物の棲む場所)」と呼ばれた夷谷。人跡未踏の地であった奇岩の風景は、岩林と呼ぶにふさわしい規模で展開しています。平安時代以降、六郷満山の僧侶達によって夷谷は徐々に開拓され、谷全体が「夷石屋」という寺院へと成長していきました。
江戸時代には歌人・国学者の高井八穂らが夷谷を訪れて和歌を詠み「夷谷八景」を定めました。谷を彩る折々の自然を愛でる文化は今の夷谷にも息づいています。