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令和7年11月9日、香々地公民館で、大型台風の接近により、河川のはん濫や土砂災害の危険性が高まっている状況を想定した総合防災訓練を行いました。
この訓練は、近年、激甚化、頻発化する災害を想定した防災訓練を行うことで、市民一人ひとりの防災意識の高揚と知識・技能の向上、自主防災組織の組織強化を図ることを目的に行われたもので、約250名の住民や消防団、防災士をはじめとする関係機関が参加しました。
はじめに、大型の台風が大分県北部に接近し、河川の氾濫や土砂災害の危険性が高まっているという想定で避難情報が発令され、住民の方々は各地区の一次避難場所に避難し、その後、市指定避難所の香々地公民館へ避難しました。
香々地公民館に集合した住民の方々は、災害時に役立つ様々な体験・展示ブースをそれぞれ回り、防災体験を行いました。
陸上自衛隊による「災害救助機器等の展示」では、エンジンカッターや油圧式カッターなどの人命救助セット、スプレッダなどの人命救助システム、高機動車やオートバイの展示が行われ、参加者は興味津々の様子で展示物の説明を受けたり、高機動車に試乗していました。
豊後高田地区LPガス協議会による「ハイゼックス炊飯袋での炊き出し訓練」が行われ、住民の方々は協議会の皆さんから説明を受けながら、無洗米1合を炊飯袋に入れて水をそそぎ、ゴムでしっかりと止めて炊くといった炊き出しの一連の流れを体験しました。
豊後高田土木事務所による「おおいた防災VR(※)を活用した土砂災害の疑似体験」では、地震や津波などを映像で体験できるVR(仮想現実)ゴーグルを装着した参加者たちが、画面上のリアルな映像に驚きながら頭を上下左右に動かして土砂災害の疑似体験を行いました。
豊後高田市防災士協議会女性部会による「防災啓発」では、女性部会が作成した避難時に必要な持ち物をまとめた防災パンフレットや緊急時に活用するホイッスルの配布が行われました。
香々地公民館では、はじめに、防災講話として、豊後高田土木事務所による土砂災害や防災気象情報の解説が行われました。
その後、大分県防災活動支援センターによる大雨災害に備えて地域の危険な場所や避難先を考える「災害図上訓練」が行われ、住民の方々は自治会ごとに分かれて地図を広げ、危険箇所にマークをつけたり、道路や災害時に役立つ施設、要支援者の場所などにシールを貼りながら、過去に道路の冠水が発生した場所や一次避難場所等について話し合いを行いました。
最後に、佐々木市長から「昨年の8月に台風10号が接近した際には、大分県北部に線状降水帯が発生し、上香々地地区では、1時間降水量95mmの猛烈な雨を観測しました。近年、地球温暖化などの気候変動の影響を受け、災害が頻発化・激甚化しています。災害時においては、自分の命を守る“自助”、地域住民がお互いに助け合う“共助”が必要不可欠です。そして、日頃から災害への備えを十分にしていただき、災害時には早めの避難を心掛けていただくことが大変重要になります。市といたしましても、引き続き、防災行政の推進に取り組み、市民の皆様の安全と安心を守る体制を強化してまいります」と講評があり、防災訓練は終了しました。
いつ起きてもおかしくない「自然災害」。
いざという時のために、避難場所やハザードマップ等を事前に確認しましょう。
詳しくは豊後高田市防災情報をご覧ください。
今回取材した様子を市民チャンネル『週刊ニュース』で放送します。
ぜひご覧ください♪
放送期間:令和7年11月12日(水曜日)~11月18日(火曜日)
※放送日時は、予告なく変更する場合があります。
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