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4月8日、大分県漁業協同組合香々地支店で、豊後高田市水産振興養殖事業促進協議会設立総会が行われました。
近年、地球温暖化による漁獲量の激減により、漁業者の廃業、後継者不足が進み、漁村の消滅が危惧されています。このような悪循環を改善するため、養殖事業促進協議会を立ち上げ、ガザミの養殖により安定調達を目指すとともに、新たに牡蠣養殖に取り組むことで、産品のブランド化を図り、漁業者の所得向上を目指します。
総会では、大分県漁協香々地地区役員や、青年部・女性部の代表者、県職員など関係者約20名が参加して、令和4年度の事業計画案や予算案等について審議が行われ、県漁協香々地地区漁業運営委員長の羽迫光雅さんを会長に新たな一歩を踏み出しました。船木水産・地域産業課長からは「漁獲量は年々減少傾向にあり、香々地においても特産品の岬ガザミがここ数年不漁となっております。水産業は豊後高田市の魅力を語る上で大変重要なものでありますので、この事業が成功し、漁業者の所得向上へとつながることを期待しております」とあいさつがありました。
旧クルマエビ養殖場を利用して4万1千尾を放流し、1万尾の出荷を目指すため、共喰いを防ぐカニハウスでの育成や、隠れ処対策、給餌の調整などを行い養殖パターンを研究し事業化を目指す。
香々地地域の比較的波浪の影響を受けにくい海域で、シングルシード方式、垂下式の方法で養殖試験を行い、ベストな養殖方法で事業化を展開し、漁業者の冬場の安定した所得へつなげ後継者の育成を行う。