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11月19日、夜の空では月食が見られる中、真玉庁舎大ホールで、鬼んぴっく2020メダルデザインの披露と同メダルの授与式が行われました。
オリンピックイヤーに、くにさきの鬼文化をもっと発信し、愛着をもってもらうことを目的に行う「鬼んぴっく2020(Kunisaki Onimpic Games 2020)」。
豊後高田市・国東市で行われるローカルな大会にオリンピックイヤーならではの賑わいを創出したり、優れた技術を持つ「〇〇の鬼」を決定する様々な競技(スポーツ、文化・職人技、その他)を行うものです。
6月に開会が宣言された鬼んぴっくでしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により競技等が延期となり、感染状況が落ち着いたことで開催の運びとなりました。
公募で決定された公式エンブレムでにぎやかに飾り付けられた会場の中で、授与式にあたりくにさき鬼んぴっく委員会会長の佐々木市長から「新型コロナウイルスの感染拡大により、止むなく鬼んぴっくを中止していましたが、本日鬼んぴっくのメダルを授与させていただきます。今はスポーツが日本の国民の心に深くかかわってきておりますが、今日はみなさんが主役です。」とあいさつがありました。
続いて、経過報告と鬼んぴっくPRアニメーションが披露された後、鬼んぴっくメダルのデザインが発表されました。
鬼んぴっくメダルには、県内外から131点のデザインの応募があり、事前に5点に絞られた最終候補の中から、公式メダルに選ばれたのは臼杵市在住の西嶋 健(にしじま たけし)さんが考案したもので、日本遺産『鬼が仏になった里「くにさき」』を象徴する『鬼』をモチーフにしたもので、大会の成功と国東の将来の明るい展望を聖火で表現したそうです。
完成した鬼んぴっくメダル(金、銀の2種類)
メダル授与の前に特別ゲストとして、ロンドンオリンピックの女子バレーボール銅メダリストの迫田さおりさんと江畑幸子さんの登場がアナウンスされ、お二人が入場すると会場は大きな拍手に包まれました。
授与式では、まず、今回メダルをデザインした西嶋さんに佐々木市長から表彰状が授与され、迫田さんから完成した金の鬼んぴっくメダルが掛けられました。
続いて、11月14日に行われた少年野球大会と少女バレー大会の優勝・準優勝チームの一人ひとりにも佐々木市長・河野教育長から賞状が授与され、迫田さんと江畑さんからメダルが掛けられました。
最後に、迫田さんと江畑さんとの交流の時間が設けられ、迫田さんは「ロンドンオリンピックでは素晴らしい先輩たちに助けてもらいました。オリンピックは言葉にできないくらいの景色が広がっています。」、江畑さんは「みなさんと同じくらいのときにテレビでオリンピックを見てプレーしたいと思っていました。オリンピックに出た後は人生が変わりました。チームメイトを大切にして頑張って欲しいと思います。」と呼びかけました。
お二人への質問タイムでは、「スポーツを続けるうえで、つらいときでもがんばるために考えていたことはなんですか」との質問に、迫田さんは「周りの人たちのためにも頑張ろうという踏ん張りました。」、江畑さんは「自分が頑張らなかったら、チームのみんなが悔しい思いをしてしまうと思ってました。がんばってね」と励ましの言葉も含めて答えました。
(メダルをデザインした西嶋さんのコメント)
「コロナ禍の中で鬼んぴっくが成功することで、他のイベントが続き、世の中が通常の生活になることを祈って製作しました。参加する小さい子どもたちには、なんでも真剣にやればできるんだという思いで頑張って欲しいと思います。」
野球の部 優勝 国東6年選抜
野球の部 準優勝 豊後高田選抜Jrベースボールクラブ
バレーボールの部 優勝 真玉少女バレー
バレーボールの部 準優勝 IIZUKA JVC
授与式の後、オリンピックメダリストのお二人からサプライズとして、お二人が勝ち取ったロンドンオリンピック銅メダルが展示され、本物のオリンピックメダルを興味津々に眺めていました。
お二人に質問した真玉少女バレーチームの山本菜々美さんは「質問するには勇気が必要だったけど、答えてくれたことを意識しながら頑張ろうと思います。また、きれいな鬼んぴっくメダルをもらってすごくうれしかったです。」と話してくれました。
(迫田さん)
「子どもたちの可能性は無限大にあると思うので、自分たちで勝ち取った優勝・準優勝を今後に活かして、さらにこの町をみんなで盛り上げてもらったら思います。」
(江畑さん)
「私も小学生の時のバレーボール教室でオリンピアンの方が教えてくれたことが心に残っています。今日私たちと交流したことで小学生たちのこの先につながってくれたらうれしいです。」
「鬼んぴっく」について、詳しくはこちら<外部リンク>