もしもの山岳事故に備えて～空と陸の合同山岳救助訓練を実施しました～

10月4日、田染地区の田原山（鋸山）中腹で、大分県防災航空隊と豊後高田市消防本部の合同山岳救助訓練が行われました。

この訓練は、本年8月に実施した水難救助訓練と同じく、ヘリコプターを運用している大分県防災航空隊と合同で実施。秋の行楽シーズンに向けて、トレッキングや登山などでのもしもの山岳事故発生時に備え、防災航空隊と消防本部の上空と地上の円滑な事案対応と連携強化を目的に、消防本部から20名（うち現地救助要員6名）、防災航空隊から9名が参加して行われました。

訓練では、登山中に滑落し負傷して動けないとの通報により、消防本部が防災航空隊にヘリコプターの出動を要請。本市へ到着したヘリコプターに消防本部の救急救命士が同乗し、空から現地へ急行し、要救助者のもとへ降下しました。また、地上救助隊は熊野磨崖仏側より徒歩で現地へ急行しました。現地では、要救助者への呼びかけなどの現状把握、今回初めてとなる救急救命士の特定行為「点滴」の訓練などを実施した後、ヘリから降下した防災航空隊員に引き継ぎを行い、防災航空隊員とともに要救助者をヘリコプターに吊り上げ、搬送しました。






熊野磨崖仏側から登山で現地に向かい訓練を指揮した林昭救助係長は「救急救命士の特定行為（点滴）を現場で処置し、防災ヘリに引き継ぐ訓練を今回初めて実施できました。コロナ禍で登山などが流行していますが、しっかりとした装備で安全にレジャーを楽しんでいただくようにお願いしたいです。もし何かあったときには、私たち消防が対処できるように訓練しておりますので、すぐ連絡してください。」と力強く話してくれました。

本市でも、昨年度は山岳救助の出動が2件発生！

山岳救助は、多数の救助隊員の参加やヘリコプターが必要な場合があるなど、平地での救助とは大きく異なります。
登山やロングトレイルを行う場合は、事前の計画としっかりとした装備で安全を最優先にお楽しみください。