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令和6年11月10日、河内地区で南海トラフ地震の発生を想定した総合防災訓練を行いました。
この訓練は、南海トラフ地震の発生に備え、自助・共助を中心とした防災意識の向上と大雨災害時の早期避難の定着等を目的に行われたもので、約140名の住民や消防団、防災士をはじめとする関係機関が参加しました。
はじめに、地震発生により土砂災害の恐れがあるという想定で避難情報が発令され、住民の方々は各地区の一次避難場所に避難し、その後、市指定避難所の河内小学校へ避難しました。
河内小学校のグラウンドに集合した住民の方々は、災害時に役立つ様々な体験・展示ブースをそれぞれ回り、防災体験を行いました。
豊後高田地区LPガス協議会による「ハイゼックス炊飯袋での炊き出し訓練」が行われ、住民の方々は協議会の皆さんから説明を受けながら、洗米1合を炊飯袋に入れて水をそそぎ、ゴムでしっかりと止めて煮るといった炊き出しの一連の流れを体験しました。
過去に発生した大規模地震や今後発生する可能性が高い地震と同規模の揺れを体験できる“地震体験車「ユレルンダー」”の乗車体験があり、住民の方々は、なかなか乗る機会がない地震体験車に緊張した面持ちで乗車していました。
株式会社テクノコンサルタントによる「防災・災害対応用中型ドローン」「水中ドローン」などのドローンの展示が行われ、住民の方々は興味津々の様子で説明を受けていました。
住民の方々は、気象庁大分地方気象台の方に「転倒ます型雨量計」や大雨による災害発生の危険度の高まりを地図上で確認できる「キキクル」の情報入手方法を学んだり、雲発生装置を手にして実験を楽しんでいました。
本市と包括連携協定を締結している生活協同組合コープおおいたによる「孤立集落の発生を想定したドローン物資搬送訓練」も行われました。
訓練では、約30kgの生活物資が河内中学校から河内小学校のグラウンドまで搬送され、住民の方々は、間近で見るドローンの迫力と飛行する姿に驚きの声が上がっていました。
河内小学校の体育館では、はじめに、気象庁大分地方気象台による「南海トラフ地震臨時情報と大分県の気象特性について」と題した防災講話が行われました。
その後、大雨災害に備えて地域の危険な場所や避難先を考える「災害図上訓練」が行われ、住民の方々は自治会ごとに分かれて地図を広げ、過去に道路の冠水が発生した場所や一次避難場所等について話し合いを行いました。
最後に、豊後高田市防災士協議会による避難所運営訓練が行われ、避難所に備蓄されている「段ボールベッドの組立体験」や毛布や物干し竿を利用した「簡易担架の作り方」の紹介がありました。
終了式では、市総務課の飯沼課長から「地震発生時には、ご自身の安全を守ることを最優先に、住民同士が助け合って避難することが自助・共助の取組みとして重要です。本日学んだことを活かして、日頃から地区の避難所や冠水している場所を意識いただくとともに、気象情報を確認・活用するということを身につけていただきたいと思います」と講評がありました。
続いて、気象庁大分地方気象台の中村政文土砂災害気象官から「地球温暖化に伴って大雨や台風の発生も今よりも勢いを増し、災害の発生がしやすくなると予想されます。皆さんには、自助・共助・公助の3つの役割を理解していただき、防災・減災対策に取り組んでいただきたいです」と講評があり、総合防災訓練は終了しました。
いつ起きてもおかしくない「自然災害」。
いざという時のために、避難場所やハザードマップ等を事前に確認しましょう。
詳しくは豊後高田市防災情報をご覧ください。
今回取材した様子を市民チャンネル『週刊ニュース』で放送します。
ぜひご覧ください♪
放送期間:令和6年11月20日(水曜日)~11月26日(火曜日)
※放送日時は、予告なく変更する場合があります。
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