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4月21日、河内小学校で『菌ちゃん野菜づくり(※)講座』が開催されました。
※菌ちゃん野菜づくりとは・・・NPO法人「大地といのちの会」(長崎県佐世保市)の吉田俊道さんが提唱した野菜づくりの考え方
この講座は、環境教育の一環として子どもたちに野菜づくりを通じて、ごみ問題から派生する環境問題を考え、命の循環を体感する学習機会を提供するため、市環境課の主催で開催されたものです。
この日は、日田市在住の菌ちゃん野菜作りアドバイザーの鹿野翔さん(鹿ちゃん)を講師に迎え、生活科の学習として1・2年生の児童が野菜づくりのもととなる土づくりを行いました。 鹿ちゃんはまず、子どもたちに土づくりと微生物(菌ちゃん)の関係について「きんちゃんのつちづくり」と題した紙芝居を使って、楽しく説明しました。最後に鹿ちゃんが「菌ちゃんはみんなの体にもいるんだけど、どこにたくさんいると思う?」と聞くと児童は「おなか!」と元気な声で答えました。
紙芝居のあとは、早速みんなで外に出て土づくり。子どもたちが自宅から持ち寄った生ごみ(野菜くず)と、給食の野菜くずをまずは手でちぎり、そのあとはスコップを使ってさらに細かくしました。
作業の途中、鹿ちゃんは野菜くずの中にあったキャベツの芯の部分を手に取って「野菜には成長点があるんだよ。ここには栄養がたっぷりなんだよ」と子どもたちに教えてくれました。
続いて微生物が生ごみを分解しやすくするために、細かくした野菜くずをブルーシートに挟み、子どもたちがちがその上でジャンプしてさらにつぶして、鹿ちゃんがつくった『ぼかし』を加え、よく混ぜたあと土にかけて混ぜ合わせます。最後は、枯草のおふとんとブルーシートをかけてこの日の作業は終わりました。
作業を終えた子どもたちは「菌ちゃんいっぱい食べてねー」と大きな声で言いました。
今後は、かくはん作業と熟成期間を経てできた土を使って、5月下旬に野菜の苗を植え付け、7月頃には、野菜を収穫する予定です。