”手書き”の良さを知ってほしい　～（株）ワンチャー　市内中学1年生へ万年筆の贈呈～

　3月17日、豊後高田市で起業し、万年筆やガラスペンづくりを行っている（株）ワンチャー（岡垣太造取締役社長）が、河内中学校を訪れ、1年生に万年筆を贈呈しました。
　一昨年から、「手書きの文字のすばらしさ」や「文字を書く楽しさ」を知ってほしいという岡垣社長の想いから、市内の中学校1年生を対象に授業を行っていただいています。例年であれば、市内の全中学校を訪問し、万年筆等の歴史や構造についての説明や、実際にガラスペンを体験する授業をとおして手書き文字のすばらしさ、万年筆の魅力を実感してほしいと一人一人に万年筆を渡し、書く機会を設けてくださっていました。しかしながら、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、実施がかなわず、万年筆の贈呈ということになりました。そこで、河内中学校の生徒たちが市内の中学校を代表して万年筆を受け取りました。

　この日は、同社社員の河野友祐さんと皆木健太アブラハムさんの2名が学校を訪れ、1年生の生徒に自社で取り扱っている万年筆を手渡しました。
　同校の卒業生でもある河野さんは「デジタルに時代が移行し、「手書き」の機会が減っています。メールや携帯でのやり取りは便利ですが、人と人のつながりの中で気持ちが一番伝わるのはやはり手書きだと思います。皆さんに「書く」ことのすばらしさに気づいてほしいです」と笑顔で話しました。


　生徒を代表して松下竜雅さんは「万年筆を今まで一度も使ったことがなかったけれど、書きやすそうなのと、色もきれいなので大切に使っていきたいと思います。ありがとうございました」とお礼の気持ちを伝えました。清輔校長は「万年筆は鉛筆やシャーペンとは全然違う感触が手から伝わってきます。イメージしていることや考えていることにつながり、みんなの可能性をひきだしてくれるのではないかと感じています。感触をぜひ味わってほしいです。」とにこやかに話しました。

　生徒たちは、プレゼントされた万年筆の中から好きな色を選び、その構造やインクの補充の仕方などを教わった後、実際に文字を書きその感触を確かめていました。
　今回贈呈された市内全中学校6校179名分の万年筆は、教育委員会より各中学校の1年生へ届けられました。

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