地域の防火・防災力の更なる向上に向けて ～消防ポンプ自動車の引き渡し式・運用開始式が行われました～

　3月16日、消防本部で、消防庁より無償貸与された「救助用資機材搭載型消防ポンプ自動車」の消防団への引き渡し式と、併せて、消防署が導入した「水槽付き消防ポンプ自動車」の運用開始式が行われました。

　救助用資機材搭載型消防ポンプ自動車は、災害発生時に現場で消火・救助・救出・応急処置といった多様な初動対応のための救急用資機材（エンジンカッター、チェーンソー、油圧ジャッキ、AED、油圧切断機など）を搭載しています。消防庁が無償で地方公共団体へ貸し付けを行っているもので、市からの要望で本年度県内では本市のみに貸与されました。平成27年度に第1分団第1部に貸与されたものに続いて本市では2台目となります。

　水槽付き消防ポンプ自動車は、消防署の消防ポンプ自動車の老朽化に伴い、消防庁の緊急消防援助隊施設整備費補助金と過疎債を活用して導入したもので、1,500リットルの水を積載でき、少ない水量で高い消化能力を発揮できる圧縮泡消火装置を装備しています。また、従来の車両より全長が40cm短く、これまで進入できなかった市街地の路地等も通行できる仕様となっています。
　同補助金を活用したこのポンプ車は、国の出動要請に基づき、市内はもとより全国の被災地への応援出動も行います。

　引き渡し式では、市長から「最新の車両と救助用の資機材が多数装備されていますので、操作手順などをしっかりと確認し、地域の防災活動に有効活用してもらいたいです。さらに訓練に励まれ、市民の熱い信頼と期待に応えていただきますようお願いします。」とのあいさつの後、配備される第2分団第1部の為成裕二部長へ目録が手渡しました。

　その後、嶋川岩男消防団長が「我々消防団員は、市民の生命・身体・財産とふるさと豊後高田市を守る任務に強い誇りを持ち、日々訓練に励んでいます。本日、貸与されました救助用資機材が搭載されたポンプ自動車の機能を十分に発揮できるよう訓練を重ね、日々の習熟と技術の向上に努め、市民の期待と信頼に応えるべく、努力する覚悟です。」と力強くあいさつしました。



　引き続き行われた水槽付消防ポンプ自動車の運用開始式では、市長から消防署員に向けて「今回運用開始する消防ポンプ車は、市街地の狭い道路にも進入しやすいコンパクトな車両で、泡による消火が可能となり、早期に火勢を押さえ、消化能力を格段に高くすると聞いています。有事の際には、その機能を十分に発揮されると期待しています。市民の厚い信頼と期待に応えるため、より一層職務に精励され、地域の安心安全を担う最前線として、適正・適格・円滑な消防業務に遂行してください。」と激励のあいさつがありました。


新たな2種類の消防ポンプ車導入により、本市の地域防災力の一層の強化が期待されます。

（左：第2分団第1部へ引き渡された救助用資機材搭載型消防ポンプ自動車　右：消防署で運用する水槽付き消防ポンプ自動車）