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3月6日、香々地中学校で香々地の夷地区特産の「寒ざらしそば」のそば打ち体験教室が行われました。
これは、12月の市教育委員会文化財室の出前講座、1月の寒ざらしそばの「そばの実の浸水式」の見学に続く、2年生の香々地地区における世界農業遺産についての学習の一環で、2年生11名が「香々地~Mie~デザイン会議(板井俊作会長)」のメンバー7名を講師にそば打ちに取り組みました。
冒頭、板井会長より「国東半島の世界農業遺産の中にはシイタケやため池など色々とある中で、寒ざらしそばについて学校が取り組んでくれてありがたい。コロナでフェアができなかったことから、このような形で発信できることに喜んでいます。」とのあいさつの後、生徒2~3人のグループごとに1人の講師がつき、実演を含めた丁寧な指導のもとで、生徒たちは水回しからそば切りまでの工程を協力して行い、立派なそばを完成させました。
生徒たちが打ったそばは、完成後にすぐに振る舞われ、そばを笑顔で美味しそうに食べる姿が印象的でした。
最後の体験発表では、生徒を代表して松尾 月姫(まつお つき)さんが「8月に植えたそばが、普通のそばになるのがとても驚き、すごいなと思いました。お店に出るような細いそばにはならなかったけど、とっても美味しかったです。九州では香々地しかしていない寒ざらしそばを他の人にも広めていきたいです。」と、塩瀬 颯人(しおせ はやと)さんは「寒ざらしそばは、いつも僕が食べているそばと違って、つゆの味だけではなく、そばの味がしっかりとして、寒ざらしで、ここまで変わってくるんだなと思えるようになりました。こんな美味しいものを他の人にも広めていきたいです。」と語ってくれました。
また、講師を務めた香々地~Mie~デザイン会議の板井会長は「そば打ちを一生懸命にしている眼差しを見れてよかった。日頃のそばより美味しかったと言ってくれてうれしかった。今後も世界農業遺産を中学校の学習として続けてやって欲しい。いいエネルギーをもらいました。」と笑顔で話してくれました。