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1月27日 豊後高田市婚活推進協議会(佐々木敏夫会長)の主催する「高校生ライフプランニング授業」が高田高校で開催されました。同協議会では、民法改正に伴う成人年齢の引き下げや近年の晩婚化などの背景もあり、将来を担う高校生の時期に、「性」についての正しい知識を深める場を提供しようと、一昨年から取り組んでいます。
今回、講師となったのは、助産師の宇留嶋美弥さん(宇佐市)。宇留嶋さんは、助産所「母の家」の代表を務める傍ら「いのちを伝える応援団」という団体を立ち上げ、子どもたちや保護者へ出前講座を行うなど、母子保健活動に幅広く活躍されています。
宇留嶋さんは、生徒を前に近年の10代での妊娠相談件数の増加やそれに伴う中絶件数などをデータで紹介。「予期せぬ妊娠に遭遇したときに、自分ならどうする?」と生徒に問いかけると、生徒は戸惑いつつも「大切な命を大事にしたい」や「相手の意見を尊重したい」と話しました。また正常に子宮内で妊娠する場合と、子宮外で妊娠する場合があることを説明。「仮に妊娠検査薬で陽性となったとき、まずその妊娠が正常かどうかを確認することが大事。そのためにはいくら言いづらい状況でも、すぐに家族などに相談して、病院受診してほしい。」と強く訴えました。
その後、生徒一人ひとりに実物の避妊具が手渡され、パッケージに記載のある使用期限などを説明し、実際の使用方法を詳しく説明しました。
生徒代表の香園大和さん(高3)は「日頃は学べない貴重な機会でした。知らなかったことも多かったけど、学んだことを今後に生かしたいです。」と感想と謝辞を述べました。