懐かしの学び舎を目に焼き付ける～美和分校一般公開～

　7月12日　旧桂陽小学校美和分校の取り壊しを前に、校舎内の一般公開が行われました。土日で行われた一般公開には、小雨の中、卒業生や地元の方々などが訪れ、教室などで思い出話に花を咲かせました。美和分校の歴史は古く、明治9年に前身となる美和学校が開校。その後、場所を移り、明治32年には新校舎が竣工。明治41年に桂陽尋常高等小学校（現桂陽小学校）の設置と同時に美和分教場と改められ、昭和16年には町立桂陽国民学校の分校に、昭和22年には桂陽小学校の分校へと変わっていきました。
　この日、分校の近くに住む安藤慎一さん（上野部）は「私も3人の子供も通いました。分校に通った友達は、結束が強かったですね。無くなる前にこうした機会が頂けて良かったです。」と話してくれました。また、桂陽小学校に通う娘さんと訪れた槌谷秀尊さんは「娘が桂陽小学校に通っていることもあり、興味を持ち訪れてみました。木造は温もりを感じていいですね。当時の子供たちが雑巾がけをしている写真を見て、私も小学校時代を思い出しました。」と笑顔で話してくれました。
　現在、美和分校は、平成17年の廃校後に教育支援施設として活用されていますが、建物の老朽化等もあり、8月には取り壊され、新しく教育支援センターの建設が予定されています。