本文
2月8日市では、少子高齢化や過疎化の進む中、地域ぐるみで健康づくりを進める「地域で健康づくり応援事業」を実施しています。
その一環として、市内呉崎地区の千嶋病院(千嶋達夫院長)で、運動教室の講師を養成する「運動推進員養成講座」が開催されました。
この日参加したのは、健康づくりに関心の高い7名の方とTMKチャレンジクラブのメンバーをあわせた10人。
市社会福祉課職員より、事業の目的や市内外の現状、運動推進員の役割などを説明。続いて同病院の作業療法士:宝満真成さんから、健康と要介護状態の間の状態と言われる「フレイル」について、身体的、精神的、社会的の3種類があること、そして、その予防対策として、食事や運動、生活習慣、社会参加をバランスよく行うことで、健康な状態にもどれるといった詳しい説明がありました。その後、本講座用に考案された運動プログラムを参加者全員で実践。掛け声を出しながら、肩や体幹、手首などのストレッチに始まり、歌謡曲にあわせて、スクワットや片足上げを行うリズム体操、手の動きなど左右で異なる動きを行う拮抗(きっこう)運動など、参加者は、動作を実践しつつ、各運動で指導するポイントなどを学びました。
田染地区から参加した福濱アサカさんは「地元のサロンでも楽しみながら、いろんな活動をしています。今日、学んだことも取り入れていきたいです。運動推進員として、いろんな地域で、たくさんの方たちと楽しみながら交流したい。」と笑顔で話してくれました。
市では、平成30年度に全国初となる市と豊後高田医師会、エーザイ株式会社の3者連携で認知症予防調査を実施しており、その調査結果でも効果の高かった「あたまを使った運動プログラム」を継続して実施しています。
現在、市内には104サロンがあり、本事業へ30を超えるサロンからの講師派遣の要望もあることから、今回の講座開催となりました。すでに昨年に9人の運動推進員が誕生し、地域のサロン活動で講座を始めています。
住み慣れた地域で、いきいきと健康で過ごすために、運動を習慣化し地域ぐるみで健康づくりに取り組んでいくことが求められています。