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11月2日、国の重要文化的景観に選定され、国東半島宇佐地域の世界農業遺産を象徴するスポットでもある「田染荘(たしぶのしょう)小崎地区」で、千年にわたり受け継がれる水田を舞台にした壮大なイルミネーションイベント「千年のきらめき」が始まりました。
オープニングに先立ち、田染小崎地区の皆さんをはじめ、高田中学校の吹奏楽部の生徒や応援サポーター企業の方々など市内外から約100名のボランティアが、日没の点灯に向けて約1万個のLEDライトをひとつひとつ手作業で水田のあぜに設置していきました。
設置作業後の17時半に、オープニングセレモニーを開催。実行委員会の河野一三会長から「美しい景観とイルミネーションを多くの方に楽しんでほしい」とあいさつがあり、来賓とともに点灯のスイッチを押すと、田の中央を走る遊歩道が白いライトで浮かび上がりました。
徐々に暗くなり、1つ、また1つと冬にほたるが出現するかのようにライトが点灯し始めるなか、高田中学校吹奏楽部の演奏が会場に華を添えました。
辺りがすっかり闇に包まれると、独特の曲線を描く約10ヘクタールの広大な水田が、光によって幻想的に浮かびあがりました。
LEDライトは太陽光で蓄電され、日没とともに、黄色と緑色の2色が、30分おきにゆっくりと切り替わります。