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4月23日、中央公民館で豊後高田市農漁村女性集団連絡協議会(和泉やす子会長)の総会と研修会が開催されました。
同協議会は、農林水産業の振興や地域活性化を目的とし、農漁村女性が会員となっています。農業・商業・観光の一体的な活性化を目指し、平成22年にオープンした農林水産物直売所「玉津まちの駅・夢むすび」の運営や、地域食材を活かした「豊後高田手づくり万菜おせち」の製造・販売、「ふれあい食堂」の運営等を行っています。
総会では、和泉会長から「未来に向かって新しいことに挑戦してもらいたいと思います。今日の研修の中からヒントをもらってこれからの活動に活かしてください」とあいさつがあり、その後来賓あいさつや活動報告、役員紹介などが行われました。
総会終了後は、昨年10月別府市にオープンした南インドレストラン「TANE」を営む太田豊茂さん美沙さん夫妻を講師に招き、研修が行われました。
この日は「食」についての新たな視点を学ぶため、普段食べる機会のない南インド料理を参加者全員で試食しました。ほうれん草とレンズ豆のカレーを中心に、落花生のソースやアチャールと呼ばれるインドの漬物などが提供され、材料には会員のみなさんが作った豊後高田産の野菜も使用されました。
南インド料理を初めて口にした参加者からは「胃にもたれずあっさりしていて食べやすかった」「スパイスが効いていておいしい」といった感想がありました。
試食後は、太田さん夫妻からインドの食文化について写真を交えて紹介があり「インドでの生活を通して、食べることの大切さについて改めて考えるようになりました。農家さんが汗水流して大切に育てた野菜を使った料理をお客さんに食べてもらい、野菜の新たなおいしさを発見してもらえたら嬉しいです」と思いを語りました。
今回の研修会を企画した地域おこし協力隊の藤原 スリーヴィッディヤ 蓮美さんは「今の時代はいかに安くするかという考えになりがちですが、生産者の努力を理解するためにも、価値のあるものにはお金を出すという意識を高めることが重要だと思います。その意識を広めるために共感してもらえる仲間を見つけていきたいです」と今後の活動への意欲を語りました。