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3月9日、長岩屋地区「伝統文化伝習施設:鬼会の里」の資料館で、天念寺無明橋の「実物大レプリカ」のお披露目イベントが開催され、地元の方々など約30人が参加しました。
天念寺無明橋は、日本遺産認定ストーリー「鬼が仏になった里『くにさき』」を構成する文化財の1つ。岩峰の尾根にかかる石造アーチ橋で、六郷満山の荒行「峰入り」のルートでもあり、見上げるだけでも六郷満山の厳しい修行を感じます。
また無明橋のある岩峰群は、その風光明媚な景観と文化的背景が評価され「天念寺耶馬」として、国の名勝にも指定されています。
(写真左)実際の無明橋 (写真右)資料館で上映されている無明橋の映像
無明橋はこのような険しく危険な場所にあるため、安全に絶景を体感してもらおうと、今回、六郷満山日本遺産推進協議会が実寸大レプリカとVRを制作しました。
完成したレプリカは幅約1.2メートル、長さ約3メートルで、強化プラスチックで作られています。背景や床面に実際の風景写真を配置し、臨場感を高めています。(事故防止のためイベント時以外は渡ることができません)
併せて、土曜日・日曜日・祝日のみのプレ公開だった“VR(ヴァーチャル・リアリティ=仮想現実)無明橋”が、本公開となりました。“VR無明橋”では、専用のゴーグルとヘッドフォンを装着することで、山頂の無明橋を渡っている疑似体験ができます。
この日のお披露目では、佐々木市長が「このVRとレプリカで、無明橋を体感していただきたい。日本遺産認定や六郷満山開山1300年祭で注目を集める中、さらに多くの観光客が来てくれるものと期待しています」とあいさつ。来場した皆さんは早速レプリカを渡り、VRを体験していました。
地元の方からは「無明橋は子どもの頃に1度渡って怖かったことを覚えています。VRで体験すると、きれいな風景を楽しむことができました。地元に良いものができてうれしいです」と感想をいただきました。
佐々木市長もVRを体験
開館時間等は下記リンクからご確認ください。
伝統文化伝習施設:鬼会の里(公式観光サイト)