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8月3日、兄弟都市(※)の長崎県島原市から、児童会交流事業として、島原市小学校児童会や育友会の代表者などの方々が豊後高田市を訪問しました。
この取組は、平成11年から始まっており、2年ごとに両市を往来して、兄弟校・交流校への訪問、観光スポットなどの視察を行い、お互いの親交を深めています。
(※)豊後高田市と島原市は、江戸時代から明治4年の廃藩置県まで、豊後高田の一部が島原藩の領地(飛び地)だった縁で、昭和44年に兄弟都市を提携しています。
この日、市職員が出迎えるなか、島原市の皆さんが市役所高田庁舎に到着しました。
はじめに、佐々木市長が「本日は、豊後高田市にお越しいただきありがとうございます。今日から3日間、ぜひ本市の様々な観光スポットや文化等を見てください。これからも島原市と豊後高田市の絆が末永く続くこと、そして今日お見えの方々が新しいお友だちを作り、その絆を大事にしていただきたいと思います」と歓迎の言葉を述べました。
その後、島原市の牟田満学校教育課長から「この事業は、生命・きずな・感謝の心を教育の中心においている島原市と島原市の子どもたちにとって大変意義深いものです。子どもたちには、交流を通して、絆・感謝のこころとは何かを感じとり、豊後高田市の子どもたちとの絆をより一層深めてほしいと願っています」とあいさつがありました。
最後に、島原市児童会を代表して、大三東小学校の松本紗和さんから「ここ数年、コロナ禍の影響で豊後高田市との交流ができていませんでしたが、今回4年ぶりに再開することになりとても嬉しく思います。初めての参加ですが、この3日間で、豊後高田市の昭和な町並みや文化、豊後高田市の方々との交流を楽しみたいと思います」とあいさつがありました。
8月4日には、市内の小学校で交流会が行われました。
この日、高田小学校(衛藤恭子校長)では、兄弟校の島原市立第二小学校の長岡亨輔校長、大場俊郎先生、吉田和晃さん、坪田暁さん、町田美優さんが来校しました。
はじめに、6年生の児童会長 青野獅穏さんが「今日は高田小学校にお越しいただきありがとうございます。私たちは、修学旅行で長崎に行き、平和について学びました。そこで学んだことを今日は伝えたいと思います。今日は、島原市立第二小学校の皆さんとの絆が深まる一日になればと思います」と歓迎の言葉を述べました。
その後、島原市立第二小学校の長岡校長から「高田小学校と本校は、平成2年に兄弟校として提携を交わしています。島原市は、その同じ年の11月に雲仙普賢岳の噴火が始まり、翌年に大きな災害が起きてから約10年ほど復興のために多くの時間を要しましたが、豊後高田市を含め全国からの援助、励ましの言葉をいただき、元の島原市に戻ることができました。今日は、それぞれの学校の紹介や平和についての考えを交流しあい、更に絆が深まればいいなと思います」とあいさつがありました。
続いて、高田小学校の児童会が学校の紹介を行いました。
最後に、島原市立第二小学校の児童3名による島原市の紹介と学校の紹介があり、クイズ形式の紹介では、高田小学校の児童らも手を挙げて参加する場面もありました。
はじめに、両校の児童と先生で、戦争や原子爆弾で亡くなった方々の御霊を慰め、平和を祈るための黙とうを行いました。
続いて、衛藤校長から「78年前に起こった戦争では、当たり前の日々が突如失われ、多くの人が犠牲になり命を落としました。自分とその身の回りの小さな平和を作っていくことで大きな平和につながると思います。今日は、“自分も周りの人も大切にする”という小さな平和を高田小学校と島原市立第二小学校の皆さんの中に今よりもっと作っていくために、平和について学ぶ意味を一人一人が考える1日であってほしいと思います。」とあいさつがありました。
最後に、6年生の児童46名が、修学旅行で長崎県に行き平和について学んだことを発表。
一人一人による呼びかけで、戦争の悲惨さや命の大切さを伝えました。
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