本文
大寒翌日の1月21日、市内香々地三重地区(夷)の荒谷湧水地で寒晒しそばの浸水式が行われました。
寒晒しそばとは、寒中に清流などで1週間程そばの実を浸けて、天日干しで寒風に晒し、乾燥させた玄そばを挽いて打つそばのことです。年間で最も寒い“大寒”の頃に浸すことで余分なアクや渋みが抜け、甘味と風味が増し、舌ざわりが良くなるといわれています。
同地区は平成26年1月から寒晒しそばを作りはじめ、今年で10年目。地元で収穫されたそばのみを使い、無農薬、天日干しを守ってきました。また、九州で唯一の取組みともいわれ、大変希少なそばになります。
この日は、地域の関係者約20人のほか、香々地中学校2年生11人が集まり、神事を行った後、主催者の香々地~Mie~デザイン会議の板井俊作会長などが、三重地区で栽培された67.5kgのそばの実を、湧水地の清水に浸していきました。
作業の後、水から上がってきた板井会長は「今後1週間は雪が降り、冷え込みが続くという予報がでています。強い寒に晒されるので、甘みが増した美味しいそばができると期待しています。」と笑顔で話してくれました。