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1月28日(土曜日)に開催される天念寺修正鬼会(国指定重要無形民俗文化財)で、笛や太鼓、かねを演奏する楽師(がくし)の練習が、隣接する鬼会の里(長岩屋)で始まっています。楽師を務めるのは、地元の戴星学園に通う2年生~8年生(小2~中2)の7人と高田高校生の2人。練習は12月22日から1月26日までの毎週木曜日19時から21時までの2時間行われています。
1月19日(木曜日)に行われた4回目の練習には、戴星学園の7人が参加し、メンバーは鬼会保存会(清末恒昌 会長)の皆さんの指導を受けながら全3曲を練習。部屋中に響きわたるほど迫力ある演奏を披露しました。
今回で2回目の楽師となる少路悠人さん(8年生・中2)は「繰り返しの曲なので間違えないように気を付けて頑張りたいです。」と意気込みを語ってくれました。
鬼会保存会の清末会長は「みんなで揃えて演奏するのは難しいと思うが、本番では練習の成果を発揮できるよう頑張ってほしい。」と話してくれました。
28日(土曜日)当日は、15時から僧侶たちによる読経などが行われ、それに合わせて楽師の演奏が始まります。22時を回る頃には災払い鬼(赤鬼)と荒鬼(黒鬼)が登場し、燃え盛るたいまつを手に堂内を暴れ踊ります。
1月15日、28日に行われる天念寺修正鬼会(国指定重要無形文化財)で使用する大松明(オオダイ)の制作が、天念寺で行われました。
修正鬼会は、六郷満山の寺院で千年以上前から続く伝統行事ですが、毎年開催しているのは今では天念寺のみとなっています。修正鬼会を後世に伝承できるよう、長岩屋地区の住民のほか、地区の若手や地区出身者で2010年に組織した「そらくちの会」が協力して、毎年実施されています。
「そらくち」は、天秤棒に吊して野菜や荷物の運搬等に使われていた稲わらで編んだかごのことで、長岩屋地区の歴史ある文化や風光明媚な自然環境を後世に引き継いでいくために、地区住民と出身者でバランス良く担いでいく(維持発展させる)という意味が込められています。
この日は、長岩屋地区の住民や「そらくちの会」のメンバー約30人が集まり制作を行いました。束ねた杉や竹を藤蔓で結わえ、長さ約5メートル、重さ約400kgの大松明3本を制作しました。
制作した大松明は、28日の20時ごろに講堂前等に立てられ、そこから夜の勤行が始まります。その際、大松明を激しくぶつけ合い、大きく火の粉が舞いあがる様子は見どころのひとつです。
天念寺修正鬼会の当日、Youtubeにてライブ配信を行います。ぜひご覧ください。
URL)https://www.youtube.com/watch?v=Eqb2Rrfvcdw<外部リンク>