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11月11日、世界農業遺産の郷 豊後高田市「手づくり万菜(まんさい)おせち」の完成披露試食会を開催しました。
本市では、海の幸から山の幸まで豊富に揃う、世界農業遺産の郷の地域資源を有効活用するため、お正月の定番料理である「おせち料理」を開発し、今年で10年目を迎えます。
この「手作り万菜おせち」は市の農林水産業の振興と地域の活性化に寄与することを目的に活躍している豊後高田市AFFネットワーク(※)が地元の食材をふんだんに使用して作りあげたものです。
毎年、前年のアンケート結果や時代背景・ニーズをふまえて少しずつ改良され、今年は「地ダコのカルパッチョ」や「米仕上牛とごぼうのハンバーグ」、「原木椎茸の南蛮漬け」、「白ねぎのピクルス」、「鶏のマーマレード煮」などが新たに加わりました。
また、今年度は新たな取り組みとして、高田高校の生徒たちとの共働プロジェクトにより『SEISANSHA map(生産者マップ)』が制作されました。
試食会では、高校生たちによるプロジェクトの活動発表が行われ、豊後高田市のおせちを多くの人に知ってもらいたいという思いから『生産者マップ』作りを始めたこと、生産者へのインタビューや幅広い年齢層に楽しんでもらえるようなマップ作り、クラウドファンディングの実施など経過報告があり、最後に「このプロジェクトで多くの方と関わり、人間関係の輪が広がったと感じている。これからもこの輪をどんどん大きくして、豊後高田市に貢献できるようになりたい。」と活動の成果を発表しました。
高校生が制作した『SEISANSHA map(生産者マップ)』は、「おせち」を購入された方に商品と一緒に届けられます。
(※)「AFF」は、Agriculture(農業)、Forestry(林業)、Fisheries(水産業)の略で、市内の農漁村で活躍するメンバーにより構成される団体(R4月8日月現在 会員数48名)。これまでは豊後高田市農漁村女性集団連絡協議会として活動してきましたが、組織の活性化を図るためR2年7月に組織の見直しを行い、組織名の変更や男性も加入可能となりました。
平成22年にオープンした農林水産物直売所「玉津まちの駅・夢むすび」の運営を担うとともに、夢むすびにおいて、農林水産物・加工品の販売や地域農産物を活用した食の提供を行っているほか、平成25年から地域食材を活かした「豊後高田手づくり万菜おせち」の製造・販売、また、本市が子育て支援と地域の65歳以上の高齢者の支援を目的として開設した「ふれあい食堂」の運営を受託している団体です。