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10月23日、11月4日~6日に開催される「若宮八幡社秋季大祭・裸祭り」に向けて、高さ約16mの世界一とも言われる巨大な大たいまつが立ち上がりました。
同祭の4日と6日に、締め込み姿の川組の若者たちが神輿を担いで川を渡る時間に合わせて、火矢で点火されるこの大たいまつ。
従来は、木材・竹のみで作り上げていましたが、材料の孟宗竹の減少と木材などの資材価格の高騰などにより、今後も持続して続けていくために、今回初めて鉄骨で制作することとなりました。そのため、長年携わっているメンバーでも、今回の鉄骨での大たいまつは製作も、立ち上げも初めての経験です。
当日は、まず、多くの方から集まった「願い札」の祈願を若宮八幡社で行った後、たいまつ上部の最後の仕上げと、大たいまつを立ち上げるための鉄骨の土台作りに分かれて、作業が始まりました。
たいまつ上部の仕上げは、9月26日、10月2日に製作したものに、竹材を追加して形を整え、その後、落ちないように鉄の網で覆った祈願後の願い札を括り付け、上部を藁で覆い、完成させました。
同時並行で行われた鉄骨の土台づくりは、大きな鉄骨の1つひとつをクレーン車で吊り上げて、三角形に組み上げたあと、桂川の中の以前から使っている大たいまつの土台に設置しました。
最後の仕上げは、大たいまつの土台への設置。御神酒を大たいまつにかけたあと、参加者が祈るような気持ちで見守る中、高さ16メートルの大たいまつが少しずつ地面を離れました。そして、徐々に角度を上げて、垂直に持ち上がった後、川の中の鉄骨土台へ。クレーン車で大たいまつを支える中、土台と大たいまつが金具とワイヤー、そして4本の支柱でしっかりと固定され、巨大な大たいまつの雄姿が浮かび上がりました。
作業後、豊後大たいまつ実行委員会の近藤優会長は「今年、新しい建て方で、垂直に立てるということにチャレンジしているんですが、いろいろな方から本当にまっすぐ立つのかと言われていましたが、今日何とか、苦労はしましたが、立ちました。3年振りのお祭りなので、たいまつ製作中も、学生さんなどが「がんばってください」と手を振ってくれることが何度もありました。なんとか、たいまつの火を灯して、お神輿を照らせるようにとの思いでやってきたので、大勢の方に見ていただいて、少しでも元気をだしてもらえたらと思います。」と話してくました。
いよいよ裸祭りまであと2週間を切りました。3年振りの「若宮八幡社秋季大祭・裸祭り」をぜひ、お楽しみください。
□2022年秋季大祭スケジュール
11月4日(金曜日) お下り【入川予定 16時40分】
11月5日(土曜日) たいまつ建替え [河川敷]
11月6日(日曜日) お上り【入川予定 17時40分】
※潮の状況によって、前後する場合があります。