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11月6日、香々地地域の伝統行事「亥の子(いのこ)」が行われました。「亥の子」は、毎年11月の最初の“い”の日に行われる行事で、祝い事があった家を地域の皆さんが訪れてお祝いします。
この日は、夕方4時半頃から、地域の皆さんが、祝い事のあった家々を訪れてまわり、玄関先で「い~のこ、いのこ、いーのこ繁盛、子繁盛、ここの坊ちゃん(嬢ちゃん)、祝いましょ♪」と口々にはやしながら、“いのこぶち”(その年にできた稲のワラを束ねて作った棒状のもの)で地面を叩き、お祝いをしました。
祝い事のあった家の方からはお礼にと、お菓子などが振る舞われ、お祝いをするほうも、されるほうも嬉しい行事です。
地域の方のお話によると、昔は赤ちゃんが生まれた家を訪れ、地域の子どもたちで、お祝いをしていましたが、今では新築や結婚などのお祝いがある家にも訪れ、大人も子どももそろって、みんなでお祝いをする行事になっています。
11月5日、香々地公民館で、学びの21世紀塾のわくわく体験活動の「いのこ棒(いのこぶち)作り」が行われました。
この日は、地元の小学生11人が香々地老人クラブ(近藤 翼会長)など地域の方々に“いのこ棒”の作り方やたたき方、口上などを教わりました。
参加した香々地小学校4年生の義山鈴花さんは「初めてだったけど上手にできた。ひもで縛っていくところが楽しかった。」と感想を話してくれました。