「真玉海岸」が国の登録記念物（名勝地関係）に登録されました！

　干潟に連続する洲と澪が海に沈む夕陽を演出する真玉海岸が、令和3年3月26日（金曜日）の官報告示により、正式に国の登録記念物（名勝地関係）に登録されました。

真玉海岸とは・・・

　国東半島西部、臼野地区に位置する真玉海岸は、なだらかな湾の中で、やや突き出た地形に位置しており、波風が描く大小の砂漣を、海岸線沿いに1.5km、沖に500mといった広い範囲で見ることができます。西側に面しているため、夕刻には干潟に陽光が反射して、幻想的な風景を見ることができます。
　かつては国東半島西部の多くの場所で干潟を見ることができましたが、江戸時代から近現代にかけての干拓事業や港湾化によって、徐々に数を減らしました。真玉海岸は海苔や釣り餌の良好な漁場として知られたため、開発を受けずに、良好な干潟が残されてきました。
　その後、真玉海岸は昭和後期には真玉海水浴場として開放され、潮干狩りなどのレジャースポットとして認知度を高めると、平成初頭からは写真撮影の名所として徐々に知名度を高めていきました。現在では、「日本の夕陽百選」「おおいた遺産」に選ばれるほど、よく知られる風景となりました。

国の登録記念物（名勝地関係）とは？

　平成16年の文化財保護法改正で新設された制度の1つで、主に評価が定まっていない記念物について、広く保存及び活用のための措置を講じるため、国及び地方自治体の指定を受けていない記念物を、文化財登録原簿に登録するものです。
　中でも、名勝地に関連するものを一般に登録名勝と呼びます。自然的な名勝地については、広く知られたもので再現することが容易でないものが登録されます。

「真玉海岸」フォトギャラリー

『真玉海岸名勝調査報告書』について

真玉海岸名勝調査報告書

　豊後高田市教育委員会では、名勝地「真玉海岸」の意見具申にあたって、当該地区の風致景観についてまとめた調査報告書を作成しました。
　現在、報告書を刊行する予定はありませんので、以下のリンクよりダウンロードしてご参照ください。

「真玉海岸名勝調査報告書」[PDFファイル／6.81MB]

真玉海岸リレーデザインプロジェクトを始動しました！

　潮の満ち引きや、強い海風によって、広い干潟のキャンバスに美しい縞模様を作り出す真玉海岸の風景。自然の力によって、常に新しい風景が生み出され続けている真玉海岸の魅力を、デザイナー様のリレーによって再現する取組をスタートさせます。
　これから様々なデザインが完成することにより、名勝地の評価でも重要視される芸術的な視点が真玉海岸に加えられることにも期待しています。

　プロジェクトは、日本遺産とコラボし、完成したデザインを元に、Tシャツを製作して販売いたします。
　クラウドファンディングで、次のTシャツデザインを制作するデザイナーの応援もできますので、ページを覗いてみてください。
　また、インスタグラムの専用アカウントも作りました。インスタグラムでは、完成したTシャツの紹介や、真玉海岸の様々な写真を載せていきます。こちらも是非、ご覧ください！

• Tシャツネットショップ【KUNISAKI PEAKS OniLINE】＜外部リンク＞
• 日本遺産くにさきホームページ【真玉海岸リレーデザインプロジェクト】＜外部リンク＞
• インスタグラムはここから＜外部リンク＞

真玉海岸の観光情報

真玉海岸は恋叶ロードのメインスポット

　豊後高田市の海沿いを走る国道213号線は、美しい風景と恋が叶うスポットが多いことから、「恋叶ロード」と呼ばれています。
中でも、真玉海岸は、ロマンチックな夕陽を眺めながら恋を育めるスポットとして、多くのカップルたちが訪れます。
　大分でも屈指の写真撮影の名所であり、もちろんインスタ映えの写真も狙うことができます。自然が作り出す風景なので、何度来ても新しい風景と出逢えます。

• 豊後高田市ホームページ【恋はここから―　恋叶ロード】

ナミヤ雑貨店のロケ地に選ばれ、多くの人に感動を与えました！

　豊後高田市をメインロケ地とした山田涼介さん（Hey!Say!JUMP）主演の映画『ナミヤ雑貨店』では、真玉海岸での撮影も行われました。
真玉海岸の美しい風景と、映画の登場人物・セリを演じた門脇麦さんのゆったりとした踊り、山下達郎さんの歌声とがシンクロし、他には無い映像美であると話題となりました。（※詳しくは、恋叶ロードのページをご覧ください）

• 豊後高田市ホームページ【ナミヤ雑貨店の奇蹟　豊後高田市ロケ地（撮影場所）】（内部リンク）
• ナミヤ雑貨店の奇蹟 挿入歌「REBORN」ムービー（セリ（門脇麦さん）&真玉海岸ver）