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文化財室では、市内の小・中学生に対し、地域の歴史や文化をテーマにした出前講座を行っています。
10月19日(火曜日)は、桂陽小学校6年生を対象に「身近な戦国時代の遺跡」として高田城跡について詳しく学ぶ講座を実施しました。
大分県内には戦国時代に約500ヶ所ものお城が作られており、その1つの「高田城」がまさに桂陽小学校の敷地内にありました。
私たちが何気なく通っている場所が高田城跡であることや、学校の周辺で何気なく見かけているものが高田城の痕跡であることを、今回の講座で知ってもらいました。
まずは、「戦国時代のしくみと戦い」についての講座を教室で行いました。
児童たちは「高田城跡」のほか、標高約540mの険しい山頂にある城「屋山城跡」、高石垣の遺構が現在も残る城「佐野鞍懸城」について、それぞれの違いや仕掛け、戦いなどを学び、熱心にメモを取ったり耳を傾けたりしていました。
高田城跡で出土した土器や陶器などを実際に手に取って観察しました。
文化財室職員から説明を聞きながら、遺物の重さや手触りを感じたりいろんな角度から眺めたりと、熱心でした。
手前から土師質土器、肥前系陶磁器、輸入陶磁器 高田城跡から発掘された遺物を実際に触ってみよう!
土師質土器 肥前系陶磁器 輸入陶磁器
戦国時代の最新兵器「火縄銃」についても学びました。
火縄銃を学ぶ前に、出土された本物の鉄砲玉を実際に持ってみてもらいました。この時は鉄砲玉であることを敢えて伏せていたので、持ってみた児童からは「重い!」という驚きの声があがりました。その反応につられ、興味を持った児童たちが続々と手を差し出しました。「この小さくて丸い遺物は一体何だろうか?」とクイズを出しましたが、すぐに答えられました。
あわせて、本物とほぼ同じ大きさ、重さで作られたレプリカの火縄銃も登場。レプリカとはいえ手に取る機会がない火縄銃に興味津々でした。
小さいのにズシッとして重い! 火縄銃のレプリカが登場! 火縄銃を持ってみたい児童が続々と挙手!
次に、現地で実際に見てみよう!ということで、小学校付近に残る高田城跡の遺構を見学しました。
小学校敷地内、入津原中ノ島線や中央公民館下など、校区に多くの遺構が残されていることを、実物を見ながら説明を受けました。
あちこちに残されている土塁や外堀などを「ただの山だと思っていた!」といった声もありましたが、これらの遺構が自分たちのふるさとや歴史文化を語っていく上で大切なものだと再認識したようでした。
この出前講座の内容『高田城跡』について、本市発行のパンフレットでもご紹介しています。
詳細は以下のリンク先からご覧できます。
豊後高田市ホームページ【ぶんごたかだ文化財ライブラリーVol.1『豊後高田の城跡』】