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令和元年10月29日(火曜日)、「六郷満山の峯入りの道」が、歴史の道百選に選定されました。
平安時代には記録に見えていた「六郷満山の峯入り」は、日本最古の回峰行の1つとされています。その長い道のりは約160kmにも及び、六郷満山の僧侶達は各寺院や修行場をめぐりながら、里人に加持祈祷を行います。
歴史の道百選には、峯入りの道の内、未舗装など古い形態を残す一定の長さの4区間((1)宇佐神宮~御許山、(2)長安寺~天念寺~無動寺~椿堂、(3)中山仙境~大不動岩屋~無動寺、(4)文殊仙寺付近)が選定地とされています。
また、信仰関係の道では「数か国を規模とした広域信仰圏を有する道のみ」が選定条件であり、九州内ではこの「六郷満山の峯入りの道」が唯一となります。
文化庁が日本全国の歴史文化への関心を高めるために「歴史の道」、つまり街道や参詣道、運河などを選定するものです。
他地域との連続性が評価のポイントとして重要であり、平成8年の選定では78ヶ所が選定されていました。今回、残りの選定が行われ、新しく36件の歴史の道が誕生しました。
長岩屋地区の天念寺の後背に広がる修行の御山。天空に架かるアーチ型の無明橋は有名。
「天念寺耶馬及び無動寺耶馬」が国の名勝に指定されました!(2017年10月13日)
黒土地区の無動寺の後背に聳える修行の御山。元々は黒土岩屋という霊場でした。
「天念寺耶馬及び無動寺耶馬」が国の名勝に指定されました!(2017年10月13日)
夷谷の中心に連なる巡礼の道。桁状の細い無明橋や、細尾根・馬の背が修行場として知られています。
「中山仙境(夷谷)」が国の名勝に指定されました!
関連リンク【「国東半島峯道ロングトレイル」ホームページ<外部リンク>】
六郷満山の峯入りの道のルートをベースに、トレッキングやウォーキングの醍醐味を味わうことのできるロングトレイルのコースです。
峯入りの道は修行の道です。危険箇所も多くありますので、しっかりとした装備でトレッキングに臨みましょう。