本文
文化財室では、市内の小・中学生に対し、地域の歴史や文化をテーマにした出前講座を行っています。
今回は7月17日(水曜日)に、桂陽小学校6年生を対象に「身近な戦国時代の遺跡」として高田城跡について詳しく学ぶ講座を実施しました。
まずは、「戦国時代のしくみと戦い」についての講座を教室で行いました。
児童たちは「高田城跡」のほか、標高約540mの険しい山頂にある城「屋山城跡」、高石垣の遺構が現在も残る城「佐野鞍懸城」について、それぞれの違いや仕掛け、戦いなどを学び、熱心にメモを取ったり耳を傾けたりしていました。
高田城跡で出土した土器や陶器などを実際に手に取って観察しました。市教育委員会職員から説明を聞きながら、遺物の重さを感じたりいろんな角度から眺めたりと熱心でした。
戦国時代の最新兵器「火縄銃」についても学びました。出土された本物の鉄砲玉を持ってみた児童の「重い!」という反応につられ、興味を持った児童たちが続々と手を差し出しました。
あわせて、本物とほぼ同じ大きさ、重さで作られたレプリカの火縄銃も登場。レプリカとはいえ手に取る機会がない火縄銃に興味津々で、構え方もすっかりマスターしていました!
午後からは、小学校付近に残る高田城跡を見学しました。
小学校敷地内、入津原中ノ島線や中央公民館下など、校区に多くの遺構が残されていることを、実物を見ながら説明を受けました。
あちこちに残されている土塁や外堀などを「ただの山だと思っていた!」といった声もありましたが、これらの遺構が自分たちのふるさとや歴史文化を語っていく上で大切なものだと再認識したようでした。
この出前講座の内容『高田城跡』について、本市発行のパンフレットでもご紹介しています。
詳細は以下のリンク先からご覧できます。
豊後高田市ホームページ【ぶんごたかだ文化財ライブラリーVol.1『豊後高田の城跡』】