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「早田国東塔」が県指定有形文化財に指定されました!

ページID:0002364 更新日:2022年10月25日更新 印刷ページ表示

新・県指定文化財「早田国東塔」とは?

早田国東塔の画像

 

 香々地地区早田(わさだ)の殿屋敷に所在する大型の国東塔「早田国東塔」が、県指定有形文化財[建造物]に指定されました。
 懸裳(かけも)を思わせる独特な蓮華坐の造形が目をひく本塔は、塔身に南北朝時代初期(暦応2年・1339年)の銘があり、西国東の在銘国東塔の中では古いものの1つです。また、同じく銘に見える大願主沙弥實道(だいがんじゅしゃみじつどう)は、香々地荘公文の系図(黒田家文書)に登場する人物で、国東塔の造立経緯などを探る上で、当塔の歴史的な価値が注目されています。

 

 

 

 

 

早田国東塔

市内の国東塔について知りたい方へ

「国東塔の魅力 ~最も国東らしい文化財~(内部リンク)」

国東塔に刻まれた銘の画像香々地荘公文職 系図※古い史料では「香地」と書かれます​の画像
国東塔に刻まれた銘                香々地荘公文職 系図
                          ※古い史料では「香地」と書かれます​

早田国東塔の地図

早田国東塔の復元・調査の経緯

 「広報かかぢ(昭和55年6月号)」を見てみると、殿屋敷国東塔(早田国東塔のこと)の復元の経緯が書かれています。実はこの塔は付近の畑に散在していたものでした。他の報告書の記載とあわせて見ると、予想より時代がやや下ったこと、相輪の一部が失われていることから、当時は上位指定を諦めたと思われます。
 しかし、20年近く経って行われた香々地荘の調査において、大願主「實道」が中世文書に登場することが指摘され、塔の歴史的価値が意識されるようになりました。
 そして、今回の調査では、塔の造形・部材の噛み合わせの検討を入念に行った上、歴史的な評価をあわせて評価していただいた結果、晴れて県指定有形文化財に指定されることとなりました。
早田国東塔の復元・調査の経緯の画像

 今回「城山薬師堂四面石仏」も指定されましたので、豊後高田市に所在する県指定文化財は59件となりました。また、県指定への昇格に伴い、市指定文化財は138件になりました。


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