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文化財室では市内の小・中学生に対して、地域の歴史・文化をテーマにした出前講座を行っています。
河内小学校では「総合的学習の時間」の中で“ふるさと学習”という、地域の歴史文化や自然について学ぶ取り組みをおこなっています。その一環として、11月19日(月曜日)・26日(月曜日)には4・5年生を対象に、昨年度に引き続いて、学校の前にそびえる「城山」の頂上に築かれた中世城郭・佐野鞍懸城跡について詳しく学ぶ講座を実施しました。また、今年度は校区内に所在する板碑や国東塔などの石造物についても現地見学を行いました。
鞍懸城跡についての詳しい情報はこちらから
鞍懸城を包囲せよ!国東半島の関ヶ原「田原親貫の乱」について
現地を見学する前に、まずは鞍懸城が作られた時代はどんな様子だったのか?
11月19日(月曜日)には、教室で戦国時代の城の仕組みや戦い方について勉強をしました。
児童の皆さんは、元気よく質問に回答したり、職員の解説を熱心に聞いたりしていました。
戦国時代の最新兵器・鉄砲の仕組みについても、レプリカを使って学びました。実寸大の鉄砲を持ってみた児童たちは目を輝かせていました。
特に4年生は、国語で「ごんぎつね」を習ったばかりで、物語に登場する「兵十の火縄銃といっしょだ!」と喜んでいました。
11月26日(月曜日)には事前学習の成果を踏まえて、いよいよ実際に佐野鞍懸城跡を見学しました。当日は少し肌寒い気候でしたが、山のふもとから徒歩約20分で、標高約100mの「城山」(鞍懸山)に到着。
城の石垣や堀跡などを初めて眼にした児童の皆さんは、驚きを隠せません。堀の底まで下りて、その深さを実感したり、攻め手になって城側から攻撃される様子に思いを馳せてみたり…。学校のすぐ近くに、400年以上経った現在でも立派な城跡が残されていることに、発見の連続です。
城跡探検の興奮もさめないうちに…次の目的地はバスに乗って「塔ノ御堂」「カンカン堂」へ。鎌倉時代後期に造られたとされる板碑や国東塔といった、いずれも河内地区を代表する大型の石造物です。さまざまな“いのりの文化財”のかたちに児童の皆さんも、驚きと関心をもって見学していました。
当日の解説用資料(PDFデータ)はこちらからダウンロードできます
【現地解説用パネル】塔ノ御堂&カンカン堂(出前講座・河内小)[PDFファイル/1.12MB]