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文化財室では市内の小・中学生に対して、地域の歴史・文化をテーマにした出前講座を行っています。
河内小学校では「総合的学習の時間」のなかで”ふるさと学習”という、地域の歴史文化や自然について学ぶ取り組みを行っています。
今回は10月20日(水曜日)に、6年生を対象に「校区の文化財めぐり」として現地を見学しながら学びました。6ヶ所をめぐりましたが、児童のみなさんはこまめにメモを取ったり、気になった点を質問したり、タブレットで写真を撮ったりと、熱心に講座を受けていました。
河内小学校入口にある古墳時代終末期に造られた古墳。実はこんな身近なところに文化財があることを再発見!古墳の石室の内側から観察したり職員に質問したりしていました。
「石室に使われている石材は意外と大きくて驚いた!」
食べ物を司る「保食神(うけもちのかみ)」をお祀りした神社。参道に架かる石橋は江戸時代後期に作られたもの。神社の鳥居に彫られた文字も細かく見ていました。
「いつも見ていた橋だけど、とても古くて立派な石橋であることを初めて知りました!」
カワラガマ遺跡は平安時代初期の窯跡。付近の薬王寺に瓦を供給していた生産拠点。出土した瓦を実際に触ってみて、ひっくり返すなどして様々な角度から見たり、隣の人の瓦と交換して違いを確かめてみたりと熱心でした。
「昔の瓦って重い!手触りがザラザラしている!」
縄文時代後期の遺跡・森貝塚。約4500~3300年前の貝殻や土器の破片などが現在も露出しています。児童たちは縄文土器の破片などを見つけようと集中していました。
その後、河内中学校敷地内に移設してきた古墳・西田古墳とその出土品の一部を見学しました。
「中学校に古墳を移してきたなんて初めて知りました!」