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文化財室では市内の小・中学生に対して、地域の歴史・文化をテーマにした出前講座を行っています。
1月26日(木曜日)には、授業で日本の歴史を学習している真玉中学校1年生に、校区に所在する古墳として「真玉大塚古墳」について詳しく学ぶ講座を実施しました。
真玉大塚古墳は古墳時代中期(5世紀後半)に造られた、大分県内屈指の規模を誇る前方後円墳です。古墳本体の規模は約100mで、周りを二重の濠が巡らせてあったことが分かっています。濠を含めた大きさでは全体で約135mに及びます。
古墳の規模・形状、出土遺物の埴輪等から、大和政権と密接な関係性のある有力首長墓であると考えられています。市指定史跡。
【墳墓の様子】 【古墳に造られた致斎神社】
まずは教科書のおさらいと、古墳時代の基礎知識について学びました。生徒の皆さんは積極的に発表し、一生懸命メモをとっていました。
次に、真玉大塚古墳で出土した「埴輪」を、実際に手にとって観察。「思ったより手触りがザラザラしている」「意外と重たい!」といった感想が聞けました。
授業で古墳時代について深く学んだあとは、「百聞は一見にしかず」ということで現地に移動しました。現在でも濠の跡として、古墳の周りには小さな池がいくつか残っています。
文化財室の職員から説明を受けた生徒の皆さんは、遥か1500年前の古墳時代に想いを馳せていました。