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教育委員会文化財室では市内の小・中学生に対して、地域の歴史・文化をテーマにした出前講座を行っています。
6月10日(金曜日)には、社会科の授業で縄文時代・弥生時代を学習した桂陽小学校6年生に、市内の遺跡で出土した土器・石器を使って、実際に手に取りながら観察する講座を実施しました。
小学生にとって実物の土器や石器を見たり触ったりするのは初めての経験です。最初は恐る恐る土器に触れていましたが、「思ったよりも重い」「ザラザラした手触り」「土器によって色が違う!」…といった感想を聞かせてくれたり、「何に使ったのだろう…」「神様にお供え物を入れたのかも…」と友だち同士で話し合ったりする姿が見られました。また、講座の最後に設けた質問タイムでは、疑問を解決させようと積極的に質問する児童も多くいました。
教科書で習ったモノが目の前に登場するごとに「あ、黒曜石だ!」「これは石包丁だ!」と子どもたちから声が上がります。教科書や社会科資料集に載っている写真だけでは分からない、実物の大きさや質感などを存分に感じたようです。身近な地域にも、大昔の人々の暮らしがあったことを実感できた講座となりました。
大昔の土器・石器を実際に触ってみましょう! 壺を持ち上げてみたり触ってみたり。
講師の話を聞きながら深鉢を観察。 高杯の形や手触りをグループ内で確認。
土器のかけらを一つずつ熱心に観察。 石包丁の質感や大きさを実感。
黒曜石で切れ味を体験! 観察タイムの後は解説も行いました。
講師が出した問題には元気よく挙手してくれました!