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夷里神楽の「荒神面」のレプリカが完成しました!

ページID:0003080 更新日:2022年10月25日更新 印刷ページ表示

夷里神楽の「荒神面」のレプリカが完成しました!の画像

 夷里神楽(えびすさとかぐら)保存会では、夷地区で行われる春の麦祈祷などで使用される神楽面を大切に継承してきました。中でも、江戸時代後期に板井派仏師が作ったとされる「荒神面(こうじんめん)」は、造形の良さもさることながら、「荒神」の演目での激しい舞は、夷谷仙境春まつりでも披露されるなど、人気があります。
 約200年前に作られた荒神面は、長年の使用による割れなどが発生していたため、この度、精巧な木製レプリカを作成し、レプリカを神楽に使用して、本物は大切に保管・継承していくことになりました。
 なお、今回のレプリカ作成は令和3年度世界農業遺産ブランド推進事業(地域活力支援事業)の補助金を活用して実施しました。

木製レプリカの完成まで

 事業は令和3年7月から取り掛かり、神楽面の3Dスキャンからスタートしました。面の形状の精緻なデータを取得し、破損部分の修正をデータ上で行いました。詳細なデータを取得することは、実物の面の保存にも役立ちます。
 修正部分を3Dプリンターで出力して造形を確認し、3Dデータに沿って木材を削る特殊な機械で削り出しを行いました。その後、古色仕上げを行い、現物の面の雰囲気をそのままにレプリカが完成しました。

3Dスキャンに使用した荒神面(実物)の画像スキャンし荒神面の3Dデータの画像
3Dスキャンに使用した荒神面(実物)           スキャンし荒神面の3Dデータ

実物の画像完成したレプリカの画像
    実物                      完成したレプリカ

今後の活用等について

 完成した荒神面のレプリカは、実際の神楽で使用するほか、後継者育成や地域学習の際にも使用したいと考えています。
 また、今回取得した神楽面の3Dデータを利用したいという方にはCD等で共有いたしますのでご連絡ください。


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