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教育委員会文化財室では市内の小・中学生に対して、地域の歴史・文化をテーマにした出前講座を行っています。
7月9日(木曜日)には、授業で縄文時代・弥生時代を学習した呉崎小学校6年生に、市内の遺跡で出土した土器・石器を使って、実際に手に取りながら観察する講座を実施しました。
小学生にとって実物の土器や石器を見たり、触ったりするのは初めての経験です。最初は恐る恐る土器に触れていましたが、「思ったよりも重い」「ザラザラした手触り」「土器によって色が違う!」…といった感想を聞かせてくれたり、「何に使ったのだろう…」「神様にお供え物を入れたのかも…」と友だち同士で話し合ったりする姿が見られました。
教科書で習ったモノが目の前に登場するごとに「あ、黒曜石だ!」「これは石包丁だ!」と子どもたちから声が上がります。教科書や社会科資料集に載っている写真だけでは分からない、実物の大きさや質感などを存分に感じたようです。また、身近な地域にも、大昔の人々の暮らしがあったことを実感できた講座となりました。
出前講座が始まりました! 皆さんに土器を触ってもらいます!
出土された土器を触ってみました。 土器の手触りや重さを実際に感じてみます。
「壊さないように…」と最初は恐る恐る。
土器を様々な視点から観察中。 黒曜石の切れ味を紙で実験!「よく切れる!」
気づいたことをメモにとるなど熱心でした。
土器を見比べると、色や形など 弥生土器を実際に持ってみると「重い・・・!」
様々な違いがあることが分かります。