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六郷満山日本遺産推進協議会は、日本遺産「くにさき」の地域ごとの観光効果を作り上げるため、昨年10月~11月に「谷」エリアの可視化に向けたデザインコンペを実施しました。その後の制作なども経て、日本遺産くにさきの「谷のエンブレム」が完成しました。
それぞれの「谷」にある日本遺産の構成文化財や景観・特産品などがシンボルとして図案化されたことで、各谷の特徴がよく分かるデザインとなりました。
また、色彩やフレームも統一的なデザインとなり、国東半島全体で日本遺産を盛り上げるためのエンブレムとなりました。
六郷満山寺院の認知度は、日本遺産認定などによって徐々に高まっていますが、多くの観光客は「寺以外は素通り」という状況があります。
そこで、観光の盛り上がりを寺院のみで終わるのではなく、そのエリア全体にも波及させることで、持続可能な文化財と地域の在り方を定着させていきます。
六郷満山では、「郷」エリアとして田染郷、来縄郷、伊美郷、国東郷、武蔵郷、安岐郷の6つから成ります。
そこからのより小さな区分けとして、香々地谷や両子谷など11の谷を「谷」エリアとして分けました。そして、各エリアを分かりやすく可視化するためにそれぞれのシンボルとなるエンブレムを制作し、看板など様々な形で活用することで寺院も含めた谷全体を観光対象とする効果を作り上げます。
各谷のイメージカラーを選定し、11の谷が集まったときにカラフルな展開になるようにしました。
六角形は国東半島にあった「六郷」を表しています。
また、組み合わせて使用する際に、ハニカムのように敷き詰めて展開できることから、半島全体での
連携感を感じることもできます。
フレームを六角形にしたことで、組み合わせて使用できるようにしました。
六角形なので、ハニカム構造のように隙間なく組み合わせることもできます。
エンブレムを小さく表示させたい場合などは、単色での使用もできます。
単色でもそれぞれのデザインや特徴がよく分かります。
上記の他にも様々な使い方ができます。
現在は事務局での活用のみになりますが、今後は日本遺産「くにさき」の取り組みにご協力いただける方や事業所に向けた、エンブレム使用の認可を行う方法を考えております。続報をお待ちください。