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国の名勝・瀬戸内海国立公園で知られる豊後高田市夷地区は、平安時代より六郷満山の修行場として拓かれました。
夷地区には、鬼が棲むような奇岩霊峰の聳(そび)える風景があり、かつては「大魔所」と呼ばれるなど、日本遺産においても「くにさき」の鬼を肌で感じることができる重要な構成文化財となっています。
日本遺産の認定で地域活性化に大きな弾みをつけようと、別府大学と地元のNPO「三重の郷」がタッグを組み、様々なプロジェクトを実施します。
プロジェクト第一弾「地域デザイン」の取り組みとして、地域活性化について研究する別府大学の中山昭則先生と、経営・歴史・デザインを専攻する学生たちが集結し、夷谷の絶景を描いた「夷谷デザインタオルの制作」を開始した。
さらに、プロジェクトの第二弾「郷土料理の発掘」の取組として、地区に伝わるひねり餅のアレンジをしていく事業も開始しています。
夷地区の中心的な施設となっている「夷谷温泉」を盛り上げることで、地区全体も盛り上げたいと考えたことから、今回のプロジェクトとなりました。
温泉に来た観光客に「温泉だけではない、すばらしい風景もある」ことを伝えるとともに、地元の方にも幅広く使用してもらうことで、夷地区への愛着をより持っていただけるようにすることを目的としています。
本事業は、クラウドファンディングや募金で集まった額により、制作できるタオルの数が変わります。
別府大学生が地元と一緒に地域を盛り上げるプロジェクトが多くの人に応援していただけるよう、また完成したデザインタオルがより多くの人の手にわたるよう、ご協力いただけると幸いです。
日本遺産『鬼が仏になった里「くにさき」』のホームページでも、このプロジェクトを紹介しています。
以下のリンク先からご覧できます。
日本遺産ホームページ【別府大学生がデザイン開発した美しい夷谷のタオルを製作・販売したい!】<外部リンク>
地元の皆さんにもこのプロジェクトを応援していただけるよう、夷谷温泉に募金箱を設置しました。
こちらも1,000円以上募金された方には、完成したタオルを郵送でお届けします。
夷谷温泉に訪れた際にはぜひご協力ください。
8月9日(金曜日)に、プロジェクト第二弾として、「郷土料理の発掘」をスタートしました。
ここでは、夷地区で昔から食べられていたおやつ「ひねり餅」のアレンジを試みます。
「ひねり餅」とは、大分名物の「やせうま」に似ていますが、「やせうま」よりも弾力があり、しっかりとした食べ応えが特徴です。
まずはひねり餅の基本を学ぼうと、そのレシピを夷地区の皆さんに伝授していただきながら作りました。
別府大学生の皆さんも色々なアイデアが浮かんできたようで、夷地区で昔から親しまれてきた郷土料理がどのようにアレンジされるのか楽しみとなりました。
このように、別府大学生の皆さんと夷地区の皆さんが地域活性化に繋げようと活動しています。
このプロジェクトに携わっている皆さんを、温かく見守っていただけたらと思います。