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2月21日、日本遺産『鬼が仏になった里「くにさき」』認定記念ワークショップが高田高校で行われました。
このワークショップは、地域の未来を担う高校生たちに日本遺産の取り組みを知ってもらい、未来の「くにさき」を想像(創造)することを目的に開催され、高田高校の1・2年生と地域関係者約40名が参加しました。
この日は、はじめに文化財室の職員から日本遺産『鬼が仏になった里「くにさき」』の概要や活用事例について説明があり、その後、日本ファシリテーション協会監事・ローカルアントレプレナースクール代表理事の田坂逸朗氏をファシリテーター(進行役)に迎え、ワールドカフェが行われました。
カフェのようにリラックスした雰囲気の中で4~5人単位の小グループで対話を行い、メンバーの組み合わせを変えながら対話を続ける話し合いの手法のこと。テーブルを移動するたびに、先に議論をした人達の意見を間接的に知ることができるので、参加者全員で話し合っているような効果が得られ、多くの人と意見交換や知識の共有ができます。
田坂逸朗氏
この日は、『鬼が仏になった里「くにさき」ってどうなん?』をテーマに、班のメンバーとおしゃべりしながら、テーブルの上の模造紙に浮かんできた疑問やアイデアを自由に書き込んでいきました。15分ほど経ったところで席替えを行い、新しいテーブルに移動してそれぞれが班の代表者となって意見を交わしました。最初は緊張気味だった参加者たちも、徐々にリラックスした表情になり、どのテーブルでも楽しそうに意見やアイデアを交わしていました。
席替えを2回行った後、最初のテーブルに戻って他のテーブルで出たアイデアを共有し、班としての最終意見をまとめた結果、「とびだす絵本のパンフレット」「鬼やばいユーチューバ―鬼チューバ―」「国東×京都のコラボ」など、すぐに実施できそうなものから規模の大きなものまで様々なアイデアが出ました。
友人に誘われて参加したという2年生の木村百香さんは、「ワールドカフェ方式の話し合いは初めてだったので最初は緊張したけど、ファシリテーターの田坂さんの進行のおかげでとても話しやすかったです。班でもたくさんの意見を出すことができました」と笑顔で感想を話してくれました。