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5月25日、豊後高田市・国東市が作成したストーリー「鬼が仏になった里『くにさき』」の日本遺産認定を受け、市役所高田庁舎で豊後高田市・国東市の合同記者会見を行いました。
記者会見で佐々木市長は、「今回認定された日本遺産は、地域の文化財や伝統文化をストーリーとして語り継ぐとともに、観光振興や地域の活性化につなげていくものです。六郷満山の鬼と仏がテーマとなっており、六郷満山開山1300年を迎えた年に認定を受けたことは大変ありがたい。両市で連携しながら、この認定を活かす取組をしっかりと行いたい」とあいさつしました。
日本遺産の認定は県内では3件目です。
今後は認定を契機にもっと国東半島を知ってもらえるよう、イベントや商品開発、施設整備など誘客促進を図っていきます。
↑東京で行われた認定証交付式の様子(5月24日)宮田亮平 文化庁長官と佐々木敏夫市長
「くにさき」の寺には鬼がいる。一般に恐ろしいものの象徴である鬼だが、「くにさき」の鬼は人々に幸せを届けてくれる。
おどろおどろしい岩峰の洞穴に棲む「鬼」は不思議な法力を持つとされ、鬼に憧れる僧侶達によって「仏(不動明王)」と重ねられていった。「くにさき」の岩峰につくられた寺院や岩屋を巡れば、様々な表情の鬼面や優しい不動明王と出会え、「くにさき」の鬼に祈る文化を体感できる。
修正鬼会の晩、共に笑い、踊り、酒を酌み交わす――。「くにさき」では、人と鬼とが長年の友のように繋がれる。