本文
平成30年5月24日(木曜日)、豊後高田市・国東市に根差した人と鬼とが長年の友のようにつながれる「くにさきの鬼」の稀有な文化をまとめたストーリー『鬼が仏になった里「くにさき」』が日本遺産に認定されました。
大分県内では3件目の認定です。今後は日本遺産の認定を活かして、観光振興・地域振興などに取り組んでいきます。
「くにさき」の寺には鬼がいる。一般に恐ろしいものの象徴である鬼だが、「くにさき」の鬼は人々に幸せを届けてくれる。
おどろおどろしい岩峰の洞穴に棲む「鬼」は不思議な法力を持つとされ、鬼に憧れる僧侶達によって「仏(不動明王)」と重ねられていった。「くにさき」の岩峰につくられた寺院や岩屋を巡れば、様々な表情の鬼面や優しい不動明王と出会え、「くにさき」の鬼に祈る文化を体感できる。
修正鬼会の晩、共に笑い、踊り、酒を酌み交わす――。「くにさき」では、人と鬼とが長年の友のように繋がれる。
平成27年度に創設された制度で、地域の有形・無形の文化財をパッケージ化し、歴史的魅力や特色を通じて日本の文化や伝統を語るストーリーを文化庁が認定するもので、国内外に戦略的に発信することにより、地域の活性化を図ることを目的としています。
文化庁では、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年までに全国で100件程度の認定が予定されています。平成30年5月現在、67件の日本遺産が認定されています。
豊後高田市と国東市では、認定ストーリーを軸に日本遺産の魅力を発信する事業を行います。続報をお待ちください。