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集まれ猫好き!猫にまつわる文化財たち!

ページID:0002099 更新日:2022年10月25日更新 印刷ページ表示

猫石のベストアングルを探せ!

 市内で猫が付く地名と言えば「猫石」。この地名は、猫に似た大石があることから付けられたと知っていましたか?
 猫石地区の貴船神社に行ってみると、すぐ見つかると思います。この地域は、干拓した呉崎新田が海に程近かったため、塩蝕の影響を受けて猫のような姿になったと考えられます(近づいてみると結構スカスカになっています)。下の祠に魚をお供えすると、行方不明の飼い猫が戻ってくるという言い伝えもあるようです。
猫石のベストアングルを探せ!の画像1
 この猫石をある角度から見てみると、人家の屋根が耳みたいに見える角度があります。猫石の写真を撮る際には、ぜひ最高の角度を探してみてください。
 また、実は猫石(小)もあります。顔や尻尾、苔が耳で、丸まっている猫に見えますね。猫石のベストアングルを探せ!の画像2

猫石へのアクセス

猫脚を探してみよう!

 猫脚とは、別名テーブル脚とも呼ばれるもので、西洋のテーブルの脚先がクルッと丸まって、あたかも猫の脚のように見える部分のことです。実は市内の石造物にも猫脚を使ったものがあるのです。
 指定文化財で優れた猫脚を持つものと言えば、潮観橋(しおみばし)。香々地の別宮八幡社の参道を横切る八幡川に架かるアーチ石橋で、県内の石橋の中でも大型、バリエーション豊富な装飾が特徴で、県指定有形文化財になっています。
 潮観橋には四隅に石燈篭が備え付けられており、それぞれに見事な猫脚が付けられています。この石燈篭により、神社の参道としての姿を引き立てています。
猫脚を探してみよう!の画像1
 他にも市内の石燈篭などに、様々な猫脚が使われている場合がありますので、探してみてください。よく見ると猫石(小)のそばにも猫脚の燈篭がありますよ。
猫脚を探してみよう!の画像2

猫も杓子も結願!?経筥銘文

 長安寺の宝物庫にある国指定有形文化財の「銅板法華経」にも猫が登場します。銅板法華経を収めた「経筥(きょうはこ)」は約900年前の線画が残されている稀有な文化財です。実はこの経筥の裏面には銘があり、梵字などと共に「金剛仏子神永」「イトイミ」「コイソ」「クロ」と続いた後、「犬子(ゑのこ)」「コ子コ(こねこ)」とあります。どのような経緯でこの文字が刻まれたかは分かりませんが、金剛仏子神永という僧が大切にしていた子犬や子猫と共に結願をしたのではないかと思われます。
猫も杓子も結願!?経筥銘文の画像
 犬や猫は古来よりペットとして大事にされてきました。飼っている犬や猫の幸せを願う気持ちは、昔から変わらないようです。
 因みに小題の「猫も杓子も」の杓子は「釈氏(=お坊さん)」が語源だという説もあります。お後がよろしいようで。


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