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平成26年1月28日(火曜日)に開かれた大分県教育委員会における審議・議決を経て、新たに県指定文化財に指定されました。
有形文化財[彫刻]
(もくぞうだいおうこくしざぞうおよびたいないのうにゅうひん)
昭和63年の調査により、像頭部に納入物があることは確認されていましたが、平成23年の修理にともない取り出され、鎌倉から室町時代にかけての経典(きょうてん)や願文(がんもん)、また江戸時代に作成された円福寺の略記などが確認されました。
これまで禅宗の高僧彫刻である頂相(ちんぞう)彫刻に、これほど多種多様かつ多数の納入品が籠められた例は他になく、それも、各時点での像の造立・修理、奉籠物(ほうこ
ぶつ)の納入の経緯が知られる点できわめて重要といえます。
現在納入品は像に納められており、今後、大応国師坐像と一体として保存を行うため追加指定となりました。
圓福寺
豊後高田市玉津
木造大応国師坐像(県指定有形文化財)の像頭部の納入品10件